バックナンバー(1997.11)


 

(1997.11.1掲載)

一泡吹かせてみせましょう

 僕が第1回友の会のコンペしましたなんて言ったら、次の応募はすごいだろうね。でも名前がよかったね、友の会って。いやぁいいと思う、うん。囲む会だとか、なんとかファンクラブだとかつけるとなんか・・・って感じだけど、友の会っていうといかにもこう、その親睦が第一っていう感じじゃない。ネーミングがよかったね。

 名誉会長ということで開設の挨拶をさせてもらうと、やはり、年に1度か2度か、そのへんのペースはまだわからないけど、ゴルフの親睦をね、ゴルフを通じて親睦を深めて、まあゴルフの力量だけじゃなくて、ゴルフ全体の、こうゴルフスピリッツみたいなね、そんなものを向上させていきたいよね。

 友の会のコンペのトロフィは、僕が用意します。後ろにこう、歴代優勝者の名前を彫れるようにしとくからね(笑)

 コンペを具体的に1月のいつやるかっていうと、ぜんぜんわからないね。いまはまだ試合中だし。まあ来週休みだから、来週ちょっと考えてみるね。

 とりあえず立ち上げた当初は、多少見落とした部分みたいなもんが出てくるだろうけど、それは立ち上げてから少しずつ修正してけばいいことだからね。

 さて、試合のほうだけども、腰は痛いんだ、相変わらず。もう考えられること全部やってるんだけどね。まあこればっかりは自分のコンディションが上がってくればだんだん直ってくると思うんだ。

 それはやっぱりいろんな方法があるけど、まあ当然ストレッチだけじゃダメだし、マッサージだけでもダメだし、やっぱりトレーニングと3本立てじゃなきゃダメだし。

 ただまあダイジェストの時よりはいいよね。よくなってる。だから先週のBSも4日間やれたし、今週も、初日はやっぱり気温のせいかねぇ低気圧来てるからやっぱりよけい痛かったけどね。初日は2ホールしかフェアウェイ行かなかった。これだとスコアはまとまらないね。

 いやぁしかし・・・寒いねぇ。ほんとに・・・。

 2日目は2アンダーでトータル3オーバー。30位以内ぐらいに入ったんじゃないかな。初日は僕達がスタートする11時前までは風がなかったんだ。だからちょうど僕たちがスタートするぐらいからビューと吹いてきて、僕たちは18ホールずっと風が強かったんだけど、アンダーパーで回ってる選手というのは、ほとんど午前中っていうか、早めのスタートだったんだ。

 今トップはマッカイの4アンダーで、マッカイ2日目5アンダーで回ったからたいしたもんだったね。ジャンボが2日目は1オーバー。トータルパープレーで、7位ぐらいかなぁ。いやぁ、でも、3打差ですからね。たまには一泡吹かせてみせましょう(笑)


(1997.11.2掲載)

応援してあげてね

 うちの研修生からアジアサーキットのマレーシアのツアープロになった波場君っていうのがいて、その波場君が先月結婚式を挙げたんだ。いい結婚式だったよ。

 うちに19歳から来たから、いま31かな、12年間か。ずっとやってきて、やっと結婚と。まあ日本のプロじゃないけどマレーシアのプロになって、アジアサーキットとかオメガツアーとか目指すっていう感じだけどね。

 ヒルトンホテルのガーデンプールのところで披露宴はやったんだけどよかったねぇ。天気もよかったし、風もなかったし、なんか日本じゃないみたいだったよ。

 その隣のシェラトンのチャペルで式を挙げたんだ。シェラトンホテルのチャペルがこれがまたいいんだ。ベストチョイスだったんじゃないかなっていう感じ。シェラトンのチャペルで結婚式を挙げて、ヒルトンのガーデンプールで披露宴を挙げたと。

 それでまあ12時からなんだかんだで5時か。疲れたね、なんかね(苦笑)

 仲人はね、あの雛壇に座って普通の仲人をやるのはやだって言ったら、そうしたらガーデンプールのほうで、まあ後見人?立会人?要するに英語で言うとベストマンっていうやつなんだけどね、そういうのをやることになって、まあたいへんだったわ。

 最後は後ろに並んで、後ろっていうか見送る側にいてね、どうも今日はありがとうございましたって全員にお礼を言って。でもよかったよ。いい結婚式だった。

 波場君の名前はイサクというカタカナ。お父さんっていうのがクリスチャンで、アブラハムの子イサクっていうまあね、聖書から取った言葉なんだけど、アブラハムの子イサク、イサクの子ヤコブっていう感じなんだけどね。

 イサクっていうのは、ニュートンと同じ名前なんだ。イサクっていうのは向こう風に言うとアイザックだから。アイザック・ニュートンでしょ。

 お父さんがまた立派なお父さんでね、立派な両親っていうか。こう、あぁいい両親だなぁっていう感じだね。

 海外で西遊記読んでる人でアジアの人もいるようだけど、機会があったら応援してあげてね。


(1997.11.3掲載)

ボールをよく見る

 今週のこの一打いってみよう。

 その一打はね、ここのところずーとアプローチがよくなってきたんだけど、どうしてよくなってきたかっていうのがあって、よくなかった原因が2つあったんだ。

 1つは体が揺れるっていうこと。もう1つはそれに関連してるんだけど、結果を早く見ようとする。結果を早く見ようとするあまり、インパクトでボールに目が集中していない。それから膝の動きがちょっとルーズだったと。

 だから少しアドレスで膝を送って、ボールを打ち抜いていくクラブヘッドをよく見る。言い換えればボールを打って若干ターフが取れていくのを見る。要するにボールをよく見てアプローチする。これで少し、ほんとよくなってきた。

 2日目の6のロングホールだったんだけど、560ヤードぐらいあったのかなぁ。ドライバーで打って、セカンドスプーンで打って、グリーンまで10ヤードぐらい、ピンまで25ヤードぐらい。でサンドウェッジでアプローチしたんだ。ちょっとグリーンが硬いホールだったね。

 最初に言ったその2点に注意してアプローチしたら、これがまあ、きれいなラインを描いて、まるでパターで打ったように転がって入ってイーグルだったんだ。あぁ、これだこれだ、これがよかったんだなっていうのが、その1打ではっきり出たね。

 今週はそういういい結果がありました


(1997.11.4掲載)

物差しを作る

 昨日の話をもう少し具体的にするとアマチュアの人にも役立つかも知れないね。まあ要するに、アマチュアの人も結果ばっかり気をとらわれず、もうボールをしっかり見て打ち抜いていくことを頭においてやったらいいね。

 でアプローチがややショート目になるようになってきたら、ショート目ショート目が多くなってきたら、必ずボールよりも顔が早く上がっちゃってるってことに気をつけないといけない。目標見ちゃってる。

 なぜかっていうと、目が先に行くと、ヘッドっていうのは十分な加速をしていかない。素振りしてやってみるとわかるけど、ボールをしっかり見てヘッドをクラブを打ってくと、振ってくと必ずね、顔の前にヘッドが出ていく、要するに加速するの。

 顔を目標に向けながら振るのと、頭を残して、要するに顔を残して振ってくのとでは、フォローに出ていくヘッドの速度感が違うよ。これをやってみるといいね。

 まあ、あまりにも寄せたい寄せたいっていう気持ちばっかりがあせって、顔が上がる。向こうを向いてしまう。目標を向いてしまう。それだとやっぱり寄らない。ダフりとかトップも多くなってくるし。

 で顔が上がらないように習慣づけるには、やっぱり練習で、少なくとも実戦でやる前に練習場とか、そういうところでぴったりとクセをつける。練習場だったらボールを見てることはできるからね。そこでクセをつけて、コースでやったらいい。

 あとは、仮にね、20ヤードとか30ヤードあって、距離的に非常に不安だったら、頭の中で20ヤード、30ヤードっていう数字をしっかりとたたき込んで、できるだけその数字に頼れるようにしたほうがいいね。

 20ヤードっていうものを体の中でどんな距離感なのかをたたき込む。まずその定規を、例えばよく子供の時に中学高校の時に30センチの定規を持ってたじゃない。だから30センチっていうとだいたいどのぐらいかわかるよね。

 それと同じような物を体の中に20ヤードだったら20ヤードの距離感っていう1つの物差しを、その数字をたたき込むように練習したほうがいいね。


(1997.11.5掲載)

百薬の長も量が過ぎれば……

 ずっと前に日本酒の話をしたけど、またちょっと日本酒の話をしようかな。でもまあ、僕が知ってる日本酒っていうのはせいぜい数種類というところだね。

 そういえば練正館の近くに五人娘っていうお酒があるんだ。寺田酒造っていうところが造ってるんだけど、そのお酒を造るお米っていうのは、宮内庁御用達というか、宮内庁に納めてるんだって。その五人娘っていうのがおいしくって、なんでも三越が売らせてくれって言ったんだけど、あんまり数ができないんでお断りしたんだっていう話だね。

 うちにも何本か持ってきてもらったんだけど、あんまりお酒って飲まないんで、あげたりいろいろしてるうちになくなっちゃって、またそろそろ頼もうかなぁと思ってるんだ。

 でもいい日本酒って高いよね。前に話した久保田の翠寿なんて、あのホテルで飲むとなると1本8000円だもんねぇ。

 そういえば奥さんがさ、こんなふうによく言うよね。そんなにお酒が好きだったら飲めばいいじゃない、うちで、って。でもやっぱりうちで飲む酒って、外で飲むのとなんか違うんだよねぇ(苦笑)

 僕なんかだとツアーに行って、出先で飲む時って、ビール2、3杯に、例えばワインだったらハーフボトルぐらい、日本酒だと2合ぐらいって感じだね。もちろんいっぺんじゃなくてどれかにするっていう感じだけどね。

 まあ、じっくりは飲まなくていいと思うんだけど、ただご飯の時にね、味わう程度っていうか、それなりにその場所その場所でって感じだね。もちろん適量でね。お酒って、あくまで適量であれば百薬の長だけど、適量越えるとあれは百薬の長じゃなくて毒薬になっちゃうからね。


(1997.11.6掲載)

“強い要望”

 ワールドツアーが話題になってるね。なんかすごい規模らしいね。でもいろいろやっぱり時期的な問題、太平洋とフィリップモリス、要するに今週の間に入ってくるとか、いろんな問題があるんだけど、難しいねぇ。

 例えば1つの問題として、ワールドツアーの賞金をどうするんだと。日本の賞金ランキングに加算するのかとか、しないのかとか。あるいは日本の選手が何人出れるんだとかね。そういういろんな問題もあるし。

 じゃあ例えば賞金を加算しましょうなんていう話になったら、この時期に、例えば優勝がねすごいお金だったとしても、まあ未確認の情報だけど、優勝が1億とかっていう話なんだ。

 これで仮に2位で5000万だとしたら、もし賞金王争いで、仮に追いかける立場の人間が5000万円以内にいて、そこで仮にトップの人が出て、2位5000万取って1億の差がついちゃったら、もう賞金ランキング自体はつまらなくなるわけだよね。それがはたして日本のツアーにとっていいことかどうかがあるよね。

 ただまあ基本的な姿勢としては、ツアーとしては協力してこうということになってる。ただし、その協力する内容を煮詰めないと、いつもアメリカの協会っていうのは事後報告みたいな形で、こうするから認めろっていうような形なんだ。

 やっぱりそれはいいことじゃあないよね。例えば勝手に契約書送ってサインしてくれって言ったって、いやそれは違うでしょっていう形になるよね。

 こういうふうな懸案があって、こういうふうな議題があって、こういう討論の上で、こういうふうに決まっていく、っていうのがベストだよね。それがないんだよね、今のところは。

 いきなりこういうふうにするから、認めてほしい、日本ツアーとしても認めてほしい、というよりも“強い要望”みたいな感じでね、ちょっと問題だね。


(1997.11.7掲載)

ゴルフのギャラリーぐらいだよね

 タイガーが来日したんだけど、なんかさみしいねぇ、あんなスキンズマッチに来るなんてね。なんか券も思いの外売れないんだっていう話でね。高すぎることは高すぎるけどさ、やっぱりちょっとこうタイミングがずれちゃったよね。

 しかし6万っていう値段っていうのは、ほんとに?ってこう疑っちゃうよね。10万円がクラブハウスの中もいけるんだったかな。でもさ、6万円払って、そんなお金払ってさ、「はい止まってください」「はい動かないでください」「はいこちらへ行ってください」って・・・いろんなプロスポーツあるけど、ゴルフのギャラリーぐらいだよね、お金払ってさ、はい止まれ動けあっち行ってこっち行ってって言われるのはさ(苦笑) しかも6万も払ってそれを言われるんじゃたまんないよね。

 もうしかしなんだね、はっきりいって、うーん、この言葉自体が正確に伝わるかどうかちょっと不安で、まあ誤解のないように、悪い意味で取らないで欲しいんだけど、やっぱり、気持ち商業ベースっていうのかな、それに走りすぎたね、彼は。

 タイガーというよりも彼のマネージメント会社がそういう方向っていうか、それこそアメリカのビジネスだから、高い時に売るっていうのが基本中の基本だから、その方法通りやったんだろうけど、なんか・・・ちょっとゴルフ界らしくなかったよね。なんかプロバスケットとかさ、メジャーリーグみたいな契約金の額じゃない。

 やっぱりタイガーがいくら差別を受けたと言っても・・・ビートたけしさんが言ってた話じゃないけど、ある週刊誌に書いてあったんだけど、百何十億も契約金もらえれば、自分は差別を受けたっていいって彼は言ってるわけよ。確かにそういうところあると思うんだよね。

 例えばさ、マスターズ終わった後、優勝した後、クリントン大統領がホワイトハウスに招待するから食事しないかって誘った時に、断ったよね。自分がマスターズのチャンピオンになったからってそういうふうに言ってくるのはいやだと。

 自分を政治的な物に利用してるからいやだ、っていう感じが確かあったじゃない。でも、それって半分半分当たってるよね。片方のクリントン大統領もやっぱりそういう思惑がなきにしもあらずだろうけど、逆に考えれば、チャンピオンになったことに対しての敬意だから、チャンピオンになったというすばらしいことに対しての招待っていうふうに考えると、優勝しない、要するにマスターズに出てる全員に対して食事のリザベーションをしておかなきゃいけないのかっていうことになっちゃうよね。そう考えると彼が断ったのどうなんだろうと思うよね。


(1997.11.8掲載)

ナイスイーグル

 今週は月曜日のテレビマッチと木曜日だけかな、ラウンドは。でまあ、木曜日ゴルフ行ってきたんだけどね、まだちょっと背中が痛いねぇ。懸命にやってるんだけど、走ったりマッサージしたり。それこそ気功の先生にも会って、気功やってもらったりとか、整体治療も受けたりとか、まあいろいろやってるんだけどねぇ。

 そのラウンドはグレートアイランドゴルフ倶楽部っていう、今度伊藤園レディースやるゴルフ場だったんだ。で14番ホール、まあトーナメントティは使えなかったんだけど、トーナメントティの10ヤードぐらい前に1つティがあって、そこから300ヤードなんだけどね、グリーンまで。

 きもーちアゲンスト。それをワンオンして、5メートルぐらいのイーグルを1パットで決めて、ナイスイーグルっていう感じだったよ。17番では池に入れちゃったけど(苦笑) でもなかなかきれいなゴルフ場だったね。

 そういえばオン・ザ・グリーンで来週コンペがあるそうだね。天気いいらしいね。練習不足の人もいるかも知れないけど、でもそういう時って意外と片方のハーフはいいと思うよ。

 木曜日のラウンドでは、うちの家内も久しぶりにゴルフやったんだけど、1年に2回ぐらいしかゴルフやらないんだよね。練習もやってるってのは・・・ほとんどないね。だから1年に2回しかゴルフやらないんだけどハーフ47で回ったよ。

 ほんとに練習は、たまに練正館でパター戦に混ざってくるぐらいだけど、それでも1ヶ月に1回ぐらいで。やっぱちょっとゴルフなめてんだろうねぇ(苦笑) で後半59打ったけどね(笑)

 そうだ、メンタルトレーナーの話でこういうのがある。弱い選手ほどピンチになった時に大胆になる、っていう言葉があるんだよね。ってことはいい選手は逆にピンチになったら、守りに徹するというのか、チャンスになったら攻めていく。どうも逆らしいんだよね、悪い選手っていうのは。だからそれをちょっと頭に入れながらやってみるのもいいかも知れないね。

 ただ・・・ほんとのピンチも見えてないし、ほんとのチャンスも見えてないかも知れないっていうのもあるかも知れないけど(苦笑)

 参加する人はがんばってきてね、コンペ。自己ベストを目指して。優勝賞品が友の会コンペのシード権だっていう話聞いた時は思わず大笑いしちゃった。いやぁ〜おもしろいよねぇ、うん、そういうのもいいよね。


(1997.11.10掲載)

2日がかりで読ませていただきました

 もらっててたまってたメールとオン・ザ・グリーンの会議室の発言をようやく2日がかりでいろいろと読んだけど、友の会の立ち上げ、うんとたいへんだったね。

 アンケートの集計結果とか見てたんだけど、他のホームページと違って、ここは完全に仕事抜きでやってるから、やっぱり多くを求められても困るというところはあるよね。

 だから青木さんのところがこうだからといっても、それと同じようにどうのこうのやろうとも思わないし、ほんとに青木さんのところは青木さんのところ、うちはうちでやるしかないからね。

 アンケートで、技術的な話に走り過ぎるなんていうことを書かれてた方もいたけど、一つ一つレッスンするっていうのはなかなか時間的に難しいし、まあ技術的なことも話してながら、アマチュアの方の参考になればとも思うし、まあ結局のところ、自分のカラーでやるしかないし、それでいきたいなと。10人いたら10人のプロがそれぞれのカラーを持ってるわけだから、それでがんばっていきましょう。

 でもほんとあったかい話がいっぱいあったね。例えば安藤さんっていう人だけど、岐阜中央カントリーでね、いろいろ見たらしいし、それとかあと榎本さんかな。榎本さんの「中島選手へ捧げる勝利への道」とかね、ほんとこれありがたかったね。

 ただまあ、とりあえずがんばるからと、それしか言えないしね。あんまりごちゃごちゃ言ってもしょうがないしね(苦笑)

 ぜひこの質問というかね、会議室で発言してくれた人やメールをくれた人は、ぜひ友の会コンペに来てもらって、直接質問をしてもらえるともっともっとわかりやすいかも知れないね。


(1997.11.11掲載)

史上最高のファーストフード

 タイガーがイベント終わって帰っていった。でもねぇ、何十億も何百億ももらってさ、でせっかく日本に来てトーナメントに出るわけじゃなく、真剣勝負のほんとのトーナメントに出て、その妙技というかタイガーらしさを見せて欲しいのに、やはりスキンズマッチで終わってしまうっていうか、なんかなんていうのかなぁ、夢がなくなっちゃったかなぁっていうふうに僕は感じるよね。

 だから最初にタイガーが出た頃に言ってたじゃない。自分の息子にはああいうふうになって欲しくないって。当然そういうふうになれる器じゃないっていうふうに思ってるけどね。やっぱり息子には一歩一歩上がっていってくれる選手でいて欲しいなぁって気がするね。

 やっぱりタイガーはデビューした頃がいちばん輝いていて、また僕はいちばん好きだったけど、やはりデビューして時間が経つにつれて、なんか見たくないところっていうか、知りたくないところも出てきちゃうっていうか、そういうところがあるよね。

 例えば以前も言ったけど、デビューしたての頃のタイガーっていうのは、あんまりクラブを叩きつけるっていうようなしぐさはあんまりなかったような気がするんだ。ところが最近やたらめったら多いんだよね。クラブを叩きつけるところが。

 だから、僕はいつも言ってるじゃない、クラブを地面に叩きつけることは決して悪いことじゃないって。ただし、それはみんなが見て、あぁ悔しいだろうなぁ今のは、っていうふうな、わかる悔しさであってほしいよね。

 でもその失笑を買うっていうか、うーん彼はちょっとキレてるなとかさ、ちょっと自分の自制心がなくなっちゃてるなとか、そこまで悔しがるのか?っていうような、要するに過ぎたるは及ばざるがごとしじゃないけど、やっぱりなんか不自然さが出てくる。

 そのクラブを地面にフェアウェイに叩きつける動作っていうのかな。それもオーバーになってきちゃったよね。だからどんどんどんどんクエスチョンマークが付いてしまうっていうか。

 彼って、なんかこう史上最高のファーストフードっていうか、なんかそんな感じがするんだけどなぁ。どうにもこうにもマクドナルドとイメージがダブっちゃうんだけどね、僕は。でもマクドナルドを毎日食べたいとは思わないんだよね


(1997.11.12掲載)

日がな一日釣りでも……

 しかしさぁ・・・東京湾横断道路ってなんであんなふざけてんのかねぇ。4000円も取ってさぁ。いやぁ、あんなのいいとこ2000円じゃないかなぁ。普通の首都高が700円でしょ、今。首都高が700円と考えるとねぇ。

 まあ横断道路ということで、確かにすごい建設費もかかってるだろうけど、要するに薄利多売じゃないけど、やっぱりたくさん通してあげないと意味がないと思うんだよね。そしてたくさん通すことによって、そこに儲けが発生してくるという形にしないと。

 なーんかあそこ通るだけで4000円も出してさ、往復したら8000円だよ。もうね、ほんとにあそこに行ってお金払ってね、橋の上から釣り糸でもたれて、日がな一日釣りでもしてやろうかなと思ったりしてさ。何考えてるんだろうねぇ。

 で千葉から行くと、着くのが羽田のちょっと先でしょ。逆にそこから湾岸通って、東金道路通って、東金というか木更津道路通って行くとするよね。時間的には従来の道路通っても1時間半だよ、いいとこ。

 こないだ行ったグレートアイランドでも、まあ2時間見とけばいいかな。橋を通ったとして、いいとこ30分でしょ、短縮できるの。うん、僕は30分だと思うね。まあ朝早くという条件がつくけれどね。

 5時に起きたくなくて6時に出たいがために5000円払うか、1時間早起きして往復で、単純にいって、往復で5000円ぐらいか、得をするか。それだけの違いだと思うんだよね。

 最初にも書いたけど、僕は適正価格は2000円だと思うよ。

 でも、グレートアイランドまで成田から2時間だったんだよね(苦笑) ってことは、千葉県側の人間でさえ2時間かかるんだから、はっきりいって千葉は泊まり掛けできたほうがいいかもね(苦笑)

 キャンピングカーかなんか借りて・・・なんか八方ふさがりだねぇ。どう考えてみても、あっち行っても高いし、こっち行ってもお金がかかるしっていう、なんかどの方法探してもお金がかかっちゃうぞっていうふうな感じだね。

 ヘタしたら最近プレー代より交通費のほうがかかるもんね。グリーンフィよりね。グリーンフィは最近適正価格に近づいてきてるぞっていう感じがするよね。いまだいたい12000〜13000円でできるよね、確か。そのぐらいだったらまあとは思うんだ。ほんとは1万円切って欲しいけどね。

 だからもうちょっと、やっぱり努力かなぁ、ゴルフ場側の。景気を見てると当分こんな感じかなと思うんだけど、でもまた、以前みたいに景気が上がってきて、ゴルファーが無節操にあっちこっち予約取れませんか?ってふうになっちゃって、ゴルファー側がつり上げていっちゃうんじゃそれはそれで困るよね。


(1997.11.13掲載)

個人優勝しました!!

 こないだバザーを開いたんですよ。1年間やってくると随分自分の服っていうのはたまっちゃうよね。たまるっていうか、着ない服も増えてくるし、そういうやつを研修生とかあるいは知り合いの人間とか、だいたい10人ぐらいに1人10着ずつぐらいという感じでね。

 ジャンケンの順で、ドラフトみたいに1番くじ引いたら1番目で、いちばんびけを引いたらいちばん最後の順で、自分の好きなやつを選んでくのね。いやぁ盛大に盛り上がりました。

 ただ体のサイズが違う場合があるよね。シャツは多少大きくても、やっぱり大は小を兼ねるだからいいけど、ズボンだね、やっぱり難しいのはね。多少縫い直すというか、そういうことをやってくれるところがあるからやってくれるんだけど、それでもあんまりサイズが違うとね、合いきらないというか、合わせきれないということがあるね。

 でもまあきれいに完売、完売っていうか・・・もちろん無料なんだけどね。きれいになくなったというのがあってるかな。

 さて、今週はいきなりプロアマで67で個人優勝しました!

 実は先週、最高のアイアンができてきてね。今まで使ってたやつに、自分でちょっとした気に入らない点があったわけ。それを直したやつができてきて、これがもう完璧! これだったら腕が悪いと思えるよ(苦笑) この形がもう最終だね。

 そういえば先週のタイガー・ウッズのテレビマッチの時の話なんだけど、すごい真剣だったじゃない、タイガーも丸山も2人とも。でその丸山とVISA太平洋マスターズのプロアマの練習グリーンで話をしたんだけど、けっこう2人ともマジだったなぁって言ったら、丸山がね「そうなんですよ、チョーマジなんですよ」って言うわけ。

 今のしゃべり方、要するに若者用語のように“チョーマジなんですよ”って感じで。まあ自分も真剣だったって言ってるんだけど、2人ともトーナメントみたいに真剣で、ほんとにおもしろかったって言ってたね。

 ただ丸山が言うにはね、いちばんびっくりしたのはやっぱり分刻みで、ほんとに次から次へとスケジュールに追われてて、あいつ早死にしちゃうんじゃないかっていうようなことを言ってたね。


(1997.11.14掲載)

腕がマヒしちゃった(苦笑)

 こないだ障害者のゴルフ大会っていうのが三重県の津であったんだけど、どうにもこうにも行けなかったんだ。

 その週、兵庫のABCで試合終わってからで、言ってる通り腰が痛くて、日曜日鈴木プロの車で一緒に来たんだけど、まあ名古屋に入ったのが7時ちょっと過ぎてたのかなぁ。

 で津カントリーで前夜祭やってたらしいんだけど、それからとても行ける状態じゃないし、時間的にも無理だったし。

 次の日はテレビマッチだったんだけど、テレビマッチとか全体の催しが終わったのが4時半過ぎててね。まあだいたい5時に手が届こうとしてたところで、やっぱりもう津にも行けないっていう状態だったし、腰が痛いし、自分自身がやっぱり体無理できない状態だったからね。

 でも前の日に150枚ぐらいサインしたんだよ、僕。もう腕がマヒしちゃったもん(苦笑) 伊藤さんが出場してれば、たぶんもらったんじゃないかな。津カントリーの紙でできたテーブルクロスみたいなやつなんだけど、その絵がちょっと書いてあって、それに全員にサインって書いたんだ。日にちまで入れて。

 VIGの全国大会は日程が違ってたでしょ。僕のトミーカップは9日なんで、ちょっとやっぱり顔出すのは難しいなぁ。僕の勘違いで3日が僕の試合だと思ってたんで、3日だったら当然前の日に行ってるから、表彰式顔でも出せるなぁって思ってたんだけど、日程がぜんぜん違うからねぇ。ちょっと苦しいかなぁっていう感じだね。

 いちおうトロフィーは用意してるけど、その他にメッセージかなにか考えとくね。まだちょっと時間あるからなんか考えておきます。


(1997.11.15掲載)

世界に出やすくなる方法

 ワールドツアーのいま発表されてるカテゴリだと参加できる日本の選手って3ぐらいだよね、いいとこ。基準がワールドランキングだからね。ワールドツアーに出られるぐらいだったら、まあメジャー出場のほうが可能性大だよね。

 そういえば前に会議室のほうで賞金ランキングじゃなくてポイントにしたらどうかっていう話があったけど、例えばそのポイントにした場合に、そのポイントにはたしてどんなメリットがあるかっていうことだよね。そのポイントをいくら稼いだから、じゃあ日本のツアーでどういうことなんだ、海外でどうなんだと。

 全世界がポイントで動いてればまだ話が別だけど、全世界お金で動いてるからねぇ。動いてないのはワールドランキングぐらいなもんでしょ。難しいとこだねぇ。

 日本の賞金ランキングのために海外に出ていかないことに対していろんな意見があるけど、僕は2通りの考え方できると思うんだ。これはまったく相反する矛盾も兼ねてるんだけど、世界のツアーに出ていくことが日本のツアーっていう物を衰退させる結果になってしまったら、世界のツアーに出ていくっていうことは100%ではないわけだよね。

 でも日本のツアーを繁栄させるためには、世界のツアーっていうものに対してやっぱり出て行かなければ、これもまた100%じゃないんだよね。決していいことじゃない。

 だからそのへんのチョイスっていうのが難しいよね。例えば今度ほとんど決まったんだけど、メジャートーナメントの賞金は日本に加算しようと。そうなってくるとメジャーに行くっていう状況が揃いやすくなって、行きやすくなるよね。

 いままでのようにメジャーに行くことが即、その日本の試合を休んで、賞金も何もかも加算されないで、犠牲にしていくっていうんじゃなくなって、向こうに行くという名誉もあるし、賞金っていうこともあるから、やっぱりこれはいい改善だと思うんだ。

 こういうような改善をもっともっとしていくことによって、向こうのツアーに出やすくなる。あるいは日本のツアー自体にもいい効果を出してくる。例えばメジャーに行って、活躍すればその賞金は日本に加算される。

 あるいはじゃあ次にアメリカの準メジャーと呼ばれるTPCだとかメモリアルだとかそういう試合も、いずれひょっとしたら賞金が加算されるかも知れないし、あるいはそれに行ってた選手には、違う形でね、海外にその出やすくなるようなポイントが、ポイントと言っても点数じゃなくて、出やすくなるような条件が揃うようになってくるかも知れない。

 だから改善する方法をうまく間違えなければ、もっともっと世界に出やすくなる方法も見つかってくると思うんだ。


(1997.11.16掲載)

日本ツアーの佳境

 昨日の話に関連するんだけど、ワールドカップの場合、ほんとうにアメリカみたいにもう暇になってますっていうところだったら、それこそいい選手を出せる。でも日本なんてまったく逆だもんね。さあこれから佳境だっていうところでしょ。

 アメリカは全米プロが終わっちゃったら、まああえて言えばワールドシリーズ、それからツアーチャンピオンシップ、この2つぐらいだよね。他はもうないんだから。そりゃあもうワールドカップどこでやろうといい選手出せるって。でも日本は違う。

 やっぱりアメリカっていう国は、やはりメジャーリーグ、それからMBA、バスケットね、それからフットボール、NFL、このメジャーリーグ・バスケットボール・フットボール、この3つのスポーツにぶつからないようにうまーく、全体のスポーツの連携が取れてるわけだよ。

 全体のスポーツの連携を取っているから、あの時期だったらまだまだアメリカとしては試合ができるのに、あそこで終わりに、要するに終わりますよっていう形を取れるんだよね。

 ところが日本っていうのは、そうじゃなくて、むしろアメリカのいい選手に来てもらうために、その時期から大きな試合を持ってこないといけない。だから日本ってどうしても佳境っていうのが、もうこれからっていう盛り上がりが秋、晩秋に入ってしまうんだよね。難しいところだよねぇ。

 だからあの時期にワールドカップに行くっていうのはつらいよね。20何時間もかけていってさ、で寒い中でね、まして帰ってきて1週2週休める、あるいは行く前の1週間が休めるといった、そういう中である試合じゃないもんね。

 日本でビッグトーナメントがあって、さあ行って帰ってきたらまたビッグトーナメントだと。そりゃかわいそうだよね。

 かといって、日本の都合に合わせて向こうの試合を作ってくれるわけじゃないし、どうしても日本がその合間合間でこう無理な選択をしなければいけない。しょうがないね、でも。そういうふうな状況になってるんだから。


(1997.11.17掲載)

来た甲斐があればいいね

 友の会のコンペだけど、いよいよ近日中にでも決めようか。日にちをだいたい。日曜日がいいかなぁ、土曜日がいいかなぁ。やっぱり一般の人は日曜日がいいかねぇ。でも遠くの人は日曜日に終わって日曜日に帰るのもたいへんだよね。

 やっぱりじゃあ土曜日だね。土曜日だったら金曜日遅めに入ればまあ仕事終わってからでもなんとかなるだろうし、そういう感じにしようかな。

 根本さんが1月の末が都合が悪い? じゃあ1月の末にしましょうか(笑) まあ冗談です(笑)

 当日はスタート前に、コンペのスタート前の30分間ぐらいでも全体で練習をして、レッスン会、ミニレッスンをやって、まあレッスン会って言ったらオーバーだけど、自分が模範ショットしながら、その中で質問がある人は出てきて、その人のアドバイスをしながらみんなの参考にするようなね、そんなのもできればいいねぇ。

 ただ当日集まってコンペやりました、お疲れさまでした、おもしろかったですね、だけじゃなくて、なんかね、来た甲斐があればというふうに思ってるんだけどね。

 ただまあたくさん来るわけだから、全員に教えてあげたくてもなかなかそうはいかないからねぇ。やっぱり基本的には自分が模範ショット、まあ自分のウォームアップを兼ねながらね、30分ぐらい練習しながらそれが終わったところで、じゃあ質問のある人っていうような形で、3、4人、できればなぁっていうふうに思ってるけどね。

 でそれを見ながら、何か他の人達の参考にもできればいいね。

 あとラウンド中にどうせ少し、2ホールずつか3ホールずつなんだけど、その中で少しずつね、また具体的なアドバイスもできるだろうとは思ってます。


(1997.11.18掲載)

苦手な3ホール

 日曜日にサッカー見てたんだけど、いやぁ、勝ったねぇ。悠長に言ってる場合じゃないね。もう僕は涙が出てくるぐらいだったもんね。ほんとにもう勝ちが決まった瞬間ね、国立競技場とかにいるサポーターじゃないけども、ほんとおんなじように、やっっっったよ〜!って感じだったね。

 いやぁほんとよくやったね、みんなね。今回も逆転された時にまたか〜?って感じだったけどねぇ。いやいやいやいやよかったよかった。

 視聴率もすごいんだろうね。やっぱり日本人っていうのにはチームプレーっていうのはあってるのかねぇ。なんか盛り上がれるよね。

 さて、先週の話でもしましょう。御殿場は、どうも苦手なホールが3ホールあった。その3ホールだけで4日間で10オーバーしちゃってね。17番が4日間ボギーで、8番はパーボギーダボパー、14番がボギーダボパーパー。結局その3ホールだけで10オーバー。

 17は最終日のトーナメントティーで194ヤードぐらいだったかな。僕も6番で打ったけどね。僕は見事に右のグラスバンカーに入った。

 3日間3パットできてて、原因を考えるとどうしてもあのこぶをはさんで反対側に乗ることが多かったんだ。ピンが初日は左奧に切ってあって右のエッジに乗って3パット。

 2日目はピンが右奧に切ってあって、最終日のピンに近いんだけどもうちょっと奧に切ってあったんだ。で乗ったのがやや手前め。グリーンの真ん中よりは手前め。最終日のピンの位置とほとんど同じだったかなぁ。でそこから3パット。

 3日目が右手前っていうか、ほとんど真ん中手前に切ってあったんだけど、ピン左奧6メートルぐらい。そこから3パット。

 どうもあの17番ホールに行くと平衡感覚がなくなっちゃう。打ち下ろしで富士山がティーグラウンド側にある。で傾斜がティーグラウンド側に強く傾斜してるように見える。でも現実は富士山からの傾斜が来てるから、ピンの奧からのパットは思ったより早くはない。

 逆に手前から行くと、思ってるよりも早いんだよね。その微妙な差をね、手先で出せるかどうかだね。ほんとにいきなり素直にね、ぽんと行って立って、打ってしまったほうがいいのか、それともいろんな条件を加味して打ったほうがいいのか、それこそいろんなことをほんとに考えちゃうホールだよ。

 苦手なホールってやっぱり誰でもあると思うんだけど、その苦手なホールでどうしたらいいかっていうのを、ちょっと今日練習しながら考えて、これじゃないかなっていう対策方法が浮かんだんだけどね。来週それをやってみようかなと。今度のフェニックスででも。フェニックスは今日行きます。今日出かけて、着いてからハーフ回ってという感じ。

 月曜日には腰の治療に行ったんだ。まあ毎日とは言わないけど週に3日4日走って、でいろいろやって、少しずつよくなってはいるんだけど、まだ全快っていう感じじゃないね。でもまあ弱気なことを言わないで、しっかり行ってきます。


(1997.11.19掲載)

1000円取られちゃった

 ここの写真にそのうち小さい時の写真でも1枚入れてみようか。かわいいんだよー(笑) あぁ、こんな子供持ちたいなっていうような顔してるんだよ(笑)

 それがね、大人になるとこんなんなっちゃうんだなぁって感じだけどね。子供の時はみんなかわいいもんだよね。雅生なんかも小さい時はかわいかった。でやっぱり似てる部分は多いね。うまくしたもんで、ちゃんと半分半分持ってくねぇ。

 さて、太平洋マスターズのプロアマで個人優勝したって報告したけど、テレビでは映らなかったねぇ(苦笑)

 あの放送では17番のニアピンホールで出てきたでしょ。でもあれね、乗ったんだよね。なのに1000円取られちゃって・・・乗ってますかぁって聞いたら乗ってませーんって言うんだけど、実際グリーンに行ったらちゃんとグリーンエッジにへばりついてたんだよねぇ。

 ドラコンは18番でやるんだけど、アウトインのスタートがあるから、アウトスタートのほうがフォローが強くなるからいいんだよね。でもフォローでもとても330ヤード飛ばす自信はないけど(苦笑)

 18番は右に傾斜してるんだ。右に傾斜してて左ドッグレッグだから、飛ばしすぎると突き抜けちゃうね。しかもプロアマの時までずっと天気よかったから、地面が乾いてたし。

 よっぽど左のバンカーの近くのフェアウェイいっぱいに落ちて、ややドローで落ちていったらいいところ行くけどね。余裕で5番や6番アイアンで打てるようなところまで行くという感じだね。

 でも試合になったら全部アゲンストだったね。アゲンストか無風か。プロアマの時は18番はセカンドを5番アイアンで打ったんだ。ティーショットは306ヤードぐらいだったかな。

 でもいいコースだよねぇ、御殿場は。


(1997.11.20掲載)

直道惜しかったねぇ

 いよいよ始まりますねぇ、フェニックスが。でも腰がめちゃくちゃ痛いんだ(泣) 参りました。プロアマもチームで1オーバーだもん。最下位じゃないかなぁ(苦笑)

 バックスイングのトップが痛いんだ。トップの切り返しが痛いんじゃどうしても手打ちになっちゃう時があるから、痛みが強い時は手打ちが強くなってやっぱり球も上がりやすくなるね。

 すっと上げられる条件が揃うとまだそんなには痛くないんだけど、条件がちょっと悪くなるとね。やっぱり無理するんかなぁ。無理っていうかしっかり踏ん張ろうっていうっていうかね。

 フェニックスはグリーンも5、6ホール改良・改造されてる。大きくなったりアンジュレーションがついたり、ずいぶんしてきたけど。ただグリーンとかフェアウェイとか年々良くなってるね、ほんとに。

 練習場が普段ないのが玉に瑕だけどね。トーナメントの時は9ホールの1番と9番をつぶして練習させてくれるんだ。

 また先週の太平洋マスターズの話だけど、しかし直道は惜しかったねぇ。やっぱり直道弱気なコメントするわりには実際問題最後まで勝負を捨てないっていうプレーヤーだから、コメントなんて信用できないっていう感じだけどね。

 14、15、16番をバーディバーディバーディで、トップに並んできて、直道が肉薄してきてねぇ。とにかく17番が痛かったねぇ。まあオナーだったし、ああいう場面で17番にきて、やはりいいとこにつけたいっていう気持ちはあるんだけど、リー・ウェストウッドがつけたあのベストポジションへはなかなか打っていけないっていうのかなぁ。

 ウェストウッドはたぶん1ストローク差でいけば、たぶん刻んでね、3オン狙いで来るだろうから、18番へ行けば自分の飛距離では2打でグリーンへ届くし、やはり17番パーパーで分けて、18番で追いついてプレーオフっていう考え方もあったと思うんだ。

 まあ相手が二流三流の選手っていう、そういう相手じゃないから、やっぱり1打差を逆転して18番で決めちゃおうっていう感じはないと思うんだよね。よくてプレーオフに追いつこうっていう気持ちだったと思うんだ。まあその思惑は悪くなかったと思うんだけどね。

 17番のティーショットは別にひっかけたショットじゃないんだけど、やはりピンの右のグラスバンカー、あそこには落としたくないなっていう気持ちが何分の1かあったんだろうね。その分いくぶんヘッドが返って、距離も結果的に出てしまって・・・ヘッドが返れば距離出ちゃうからね、アイアンは。で止まらずにオーバーしてしまったっていうところがあったね。

 かえって2ストローク差ぐらいのほうが、逆にもっとピンにくっついてくると思うんだけどね。1ストローク差で行ったから、まずしっかりと乗せておこうという気持ちの中に右が怖かったっていうのがあったんだろうね。

 しかし18番のパットはうまかったね。18番のティーショットがあそこに行ったら直道の距離じゃやっぱり上の段に行きやすいんだよね。スプーンで軽めには打ってたんだけど、やはりフェイスタイプとしてはランがあるからね。

 18番のあのピンっていうのは基本的には寄りやすいピンなんだ。なぜかっていうと段があるから、行きかけても戻ってくるんだね。で左の斜面を使うと十分2オンしてくるし、まあセカンドショットの地点から左に3つバンカーが見えるんだけど、真ん中のバンカー狙っていって、ややフェードでくると、ほんとにイーグルチャンスにも乗るっていう状況なんだけど、アイアンを持つ距離じゃなかったんだろうね。

 恐らく本人は迷ったと思うよ。2アイアンかスプーンのどっちでいこうか。で結局、スプーンで軽く打って、バンカー狙って軽く打てばますます斜面を使ってピンに寄りやすくなるっていう考えがあったんじゃないかなぁ。


(1997.11.21掲載)

ジャンボとジョー

 太平洋の18番では、ジャンボは直道とまったく違う考え方してたね。ジャンボはあそこでセカンドショット2アイアンで打ったらしいんだ。当然スプーンだと大きいっていう気持ちもあったんだろうけど、あそこの状況で左のバンカーを狙おうという意識がなかったね。ピンのやや左目、それこそ感覚としてはピンまっすぐっていうイメージに近かったろうね。

 周りから見れば真ん中を狙っていったんじゃないかっていう感じだったけど、結果的に左のバンカーからフェードで行こうっていう逃げじゃないから、真ん中のピンのちょっと左を狙ってストレートで打っていこうっていう気持ちで打ったから、まあいくぶん右に押し出してもフェード狙いじゃない分、ボールがまっすぐ行ったと思うのね。

 かえってそれがピンの右サイドについて、いいラインについたっていう感じだったね。ただジャンボの場合13アンダーだったからね。直道はやっぱりバーディじゃ足らないっていう気持ちがあるから、やはり気持ちの中で、それこそピンのほうに向っていくという感じだったんじゃないかな。

 こないだもノーマンの時に話したね、体はグリーンの中央を狙ってるけど、スイングはもうピンを向ってるっていうね。逆だと困るよね。体はピン向いてるけど、スイングが違うところ狙ってる。要するにもう安全なほう狙ってる。それだとよくない。

 だからジャンボにはそういうギャップがなかったっていうのかな。だからあの辺の攻め方は、二人ともいいとこにティーショット打ったけど、二人ともその状況・立場にいながらのセカンドショットでいったなっていうところがあったね。

 今年の太平洋はまたウェストウッドが優勝したけど、あのコースはやっぱり毎年同じコースでやるせいもあって、御殿場が得意な選手、例えばウェストウッドだとか、そういう選手っていうのはやっぱり毎年のように来やすいんだろうね。まあ外人選手も、フェニックスよりも太平洋のほうがやっぱりまだ活きのいい選手が来るんだよね。まあウェストウッドはフェニックスにも出てるけどね。

 ウェストウッドは去年ここで勝ってから伸びたけど、そういう試合ってけっこう多いと思うんだ。例えばカシオでリーマンが勝って、リーマンっていう選手もカシオに来るぐらいだからまあ弱い選手じゃなかったんだけど、カシオに勝った後ね、やっぱり向こうで大活躍して、メジャーまで勝っちゃったしね。

 アーニー・エルスなんかもフェニックスに勝って全米オープン勝ったりとかね。エルスは日本に来た時には無名に近かったけど、業界の中では来日した時にすでに有望な選手だったんだけどね。まあその年の全英オープンで8位に入ったりしてたけど、やっぱりフェニックスの後だよね、伸びたのは。

 そういう点では日本の秋の3試合っていうのは、いいステップアップの手段になってるんだろうね。


(1997.11.22掲載)

時代が違うよねぇ

 そういえばプライスね、太平洋では一緒の組の予定だったんだけど、なんか脇腹が痛いっていうんで、朝練習場で2、3発ちょっと打ったんだけど、それで引き返したみたいだね。タイガー・ウッズインビテーショナルに出てこっちに出ないってのは逆だよねぇ(苦笑)

 ただニック・プライスもナイキだからね。そういう関係もあったんだろうね。

 今週のフェニックスもちょっとさみしいのはね、ここのところ活きのいい選手が来なくなっちゃったことだね。昔はほんとその当時の一流選手ばっかりが来たけどねぇ。

 例えばデービス・ラブだとか、あるいはタイガーだとか、あるいはジャスティン・レナードとかね、そういう選手、あるいはほんとノーマンとかね、そういう選手がどんどんどんどん来てくれるのを願うしかないね。昔はそうだったじゃない。ほんとに強い選手が来てたからね。いまはメジャークラスがいないんだよね。

 セベも来てたんだよね、今回。セベとワトソンとグラハム・マーシュと・・・やっぱりなんか時代が違うねぇ。こういう言い方するとちょっと誤解されるかも知れないんだけど、このままだとなんかシニアトーナメントになっちゃうぞっていう感じだねぇ。青木さん、ワトソン、それからマーシュと、もうシニアで活躍してる人とか、もうシニアに届こうとしてる選手がほとんどだよね。

 青木さんとジャンボ、もう二人とも50越えてるでしょ、でワトソンが48でしょ、それからマーシュが50いくつでしょ、でセベは42ぐらいだったかな、確か。でセベもね、相当悪いからね。

 なんか来年あたり引退するような話もしてたから、いやぁほんとかなぁとも思うんだけど、まあ半分冗談だろうけど、なんか今年のライダーカップ見てると選手よりは合ってるっていう感じだよね、ああいう感じのほうが。次回のライダーカップでは選手として出場したいなんて前に言ってたけど、なんか伝わってくる情報が二転三転するんだよね。

 あとまあ若いとこではウェストウッドとかね、あのへんがまだ活きがいいけど、なんか前夜祭の素晴らしい盛り上がりとコースが毎年毎年どんどんどんどんよくなっていくのに、選手がなんかこう、なんかのびきったカップラーメンみたいな感じになっちゃってるよねぇ(苦笑)


(1997.11.23掲載)

そろそろ日程を決めよう

 いやぁ、しかし、友の会のコンペって、どんなコンペになるんだろうねぇ。初めましてっていう会話が多いんだろうね。いやぁ自分はどこどこの何々です、あぁ、そうですか、いつも会議室では、とかね。

 そろそろ日程を決めないといけないね。でもなかなか難しいねぇ、日にち決めるのって。まあ一般サラリーマンの社会構造がわからないから、1月のどのへんからが忙しくてどのへんがいいのかっていうのがわからないし、どうせだったらその時間的余裕のあるところにぶつけてあげたいなっていう気がするんだけどね。

 僕としては基本的には1月10日前後からキャンプに入ろうかと思ってるんだけど、その土曜日をうまく使わないとキャンプに障害が出るなっていう感じがちょっとあるんだ。

 でも1月って言っても3日って言ったらぜんぜん無理だから、それ以外だと10、17、24、31日、それから2月7日っていう日にちが土曜だから、この中で選ぶしかないよね。

 だいたい1月10日っていうと仕事の最初の週だからけっこう忙しいでしょ。僕のほうもその頃トレーニング入るからぼちぼちいろんなこと考えないといけないんだ。そうなってくると24日あたり・・・ぐらいなのかなぁ。ただこのあたりになってくると、僕のほうが筋肉的な張りがパンパンになってくると思うんだよね。

 ちょうどキャンプを始めて2週間ぐらいだと筋肉の張りも峠を過ぎて、トレーニング全開になってきたちょうどいいところの休みかなっていう感じなんだけど、その休みの間にゴルフをやるのはまずいかなぁという感じがあるんだよね。

 もうちょっと後だとかえって完全にペースに体が乗ってるからいいかなっていう感じがするんだけどね。そうなると31日になっちゃうけどね。でも社会的に24から31日っていうと、完全に正月ボケも取れて、仕事にばーと入っていくところだから、かえって苦しいかな。17日という選択肢もあるんだけど、17日のほうが筋肉的にはつらいね。

 あっ、でも31日だと根本さんがダメなんだねぇ、確か。やっぱり立ち上がりは根本さんがいたほうがいいだろうしねぇ。ましてシード選手なんだから。うーん、もう一晩考えます(苦笑)


(1997.11.24掲載)

よし、2月7日にしよう!

 いろいろ考えたんだけど、いっそのことまだ正月気分の残ってる10日あたりかねぇ。根本さんのことを考えると10日か17日になるんだよね。出られなかったら根本さん泣いちゃうよね。基本的には1月10日かなぁと。

 それともう1つ実社会がペースに乗り切れてない10日ぐらいのほうがお正月気分が残ってて、いやみなさんどうもぉって感じでいいかも知れないよね。うん10日はけっこう穴かも知れないね。

 どっちにしてもお互い仕事最優先だから、それによって仕事に支障をきたすのはよくないし、そう考えると僕もやっぱり10日かあるいは体の調子が完全にふっきれた2月あたりかなっていう気もするけどね。2月7日、このへんはどうだろう。2月でも別に悪くないわけだよね。

 今年はじっくりトレーニングしようと思って、オーストラリアへ行くのやめたんだ。オフの間はあっちこっち行くんじゃなくて、体をもう一度いじめてみようと思ってるんだ。オーストラリアの方が友の会に入会されたようだけど、ごめんなさい、今年、じゃないや来年は行きません(苦笑)

 話を戻して、2月7日。これだとそんなに問題ないよね。1月10日にばたついてやったり、あるいは根本さんがいない24日とか31日にやるよりも、2月7日、トレーニングも一段落して、ぼちぼちコースも回りたいかなっていう雰囲気の中でやってみようか。

 寒いのは1月だって2月だって一緒だしね。もうね、寒いから・・・なんて言ってる人はダメダメ(笑) でも寒そうだね(苦笑)

 11月ももう終盤になろうとしてるけど、今から発表すれば、みんなだいたいスケジュールは合わせられるよね?


(1997.11.25掲載)

目を向けてくる時期が来る

 フェニックスにメジャークラスの選手が来てくれなくなった原因は、やっぱり1つには円の力が弱くなったってことがあるね。賞金総額2億円のトーナメントっていうのは世界的に見るとたくさんあるし、2億円以上の試合もあるよね。だから賞金で魅力を感じさせて呼ぶっていうこと自体は無理だよね。

 で、もう1つはその11月のこの時期になってくると、欧米の場合、ほとんどの選手がもう家族サービスに入ってくから、その家族サービスをその遮ってまで来るほどの円のパワーがないというか。

 日本の企業自体もそれだけの選手を呼ぼうとすると、例えば現実問題今2億円のトーナメントっていうと6億円かかるわけだ。開催するのに全費用を計算すると、だいたいトーナメント賞金総額の3倍かかるんだけど、もし例えば仮にタイガーだとか、あるいはノーマン、それから他のこないだ言ったような選手、そういう選手まあデービス・ラブも含めてだけどメジャー勝ったような選手とか、そういう選手を例えば10人呼ぶとしたら、こりゃもうプラス2億円じゃ足らないからね。

 だから今6億円かかってるトーナメント費用が10億円になっちゃう可能性があるよね。10億円かけて、このダンロップフェニックスのトーナメントの対費用効果っていうか宣伝効果というのを考えた時、やっぱりそこまで行かないからね。

 で毎年毎年10億円出てくってことは、これはスポンサーにとってたいへんな出費になるわけだよね。そうなってくるとやっぱり呼べないというか。

 これが仮にもっと違う時期にあれば、海外の選手が来るかも知れないけど、でもこの時期自体をもう動かすことは、世界的に見て無理だよね。

 だから後はトーナメント自体の充実で、要するにいいトーナメントとしての意義を上げていって、まあメジャーチャンピオンクラスは出ないにしても、じゃあそのすぐ下の元気のいい選手、例えば、ジャスティン・レナードとか・・・レナードはメジャーに勝ったわけだけど、あのぐらいの若手で、向こうで若いいい選手っていうのが来るかも知れない。ヨーロッパもそうだし。

 だからそういう点で、まあ超一流は無理にしても、一流クラスの選手の若手が、やはり目を向けてくる時がくると思うんだよね。

 主催者サイドもそういう方向に転換をはかってるみたいだから、もう少しすると変わってくるんじゃないかなっていう気もするけどね。


(1997.11.26掲載)

5ホール林に入れてね(苦笑)

 今鹿児島にいるんだけど、こっちはすごく天気悪くて、まるで台風みたい

 いやぁそれにしてもフェニックスでは、特にバーディが少なかったねぇ。初日はワトソン直道と一緒の組で、しっかり気合い入っていったんだけどね。でも2日目に、決して気合いが抜けたっていうんじゃないんだけど、上位を目指そうという気持ちが、上位っていうのは最終日に後ろから3組目ぐらいまでに入って、楽しみのあるところでプレーしたいっていう気持ちが非常に強かったんだね。

 でその2日目は、1、2、3、5番ぐらいまで非常にバーディチャンスにつけながらいいゴルフしてったんだけど、7番のティーショットを右の林に打ち込んだんだね、ロングホールで。

 そこである意味くせで考えちゃったっていうのかなぁ。あぁこのホールでこのショット打っちゃうといけないなぁ〜っていう気持ち、なんていうかあせりみたいなね。じっくりかまえていけばいいんだけどね。

 でもおもしろかったよ。12番までで5ホール林に入ったんだ。特に7、8、9、10と林に入りまくって、11番も林でいったんだけど、12番までで5回林に入って、10番のトリプル以外は全部パーだったんだよね。

 林から全部パーキープしたのに、10番はトリプル打ったんだ。でもやっぱり全部パー取れたら、林の意味がないっていうかね。でもその1ホールがトリプルだからね、ボギーで済んだわけじゃないからねぇ(苦笑)

 10のトリプルは、林からのセカンドが木に当たってもっと奧に入っちゃった。で10番っていうのは元々はパー5をパー4にしたとこだから、木に当たってさらに奧だと、出してからもまだ200ヤード近く残るんだよね、ピンまで。第4打が200ヤードぐらい残ってるわけだよ。で、それがまたアゲンストだから少し。192ヤードぐらいあったかな。でまあ、トリプルになっちゃったんだ。

 でもフェニックスのグリーンのコンディションとかはほんとよかったよ。グリーンの改造もうまくいってたしね。来年はまた改造してないホールを改造するんじゃないかな。

 たぶん1番2番、それから・・・まあ改造しないかなぁ、テレビに映るとこではたぶん15番を改造すると思うんだ。12、15、それからアウトでは1、2、3のそんな感じだろうね、きっと。


(1997.11.27掲載)

生中継のほうがいいよね

 今週で、まあトミーさんもこれが、ひょっとしたら今年最後の試合になるかも知れない(苦笑) 賞金ランキング20位以内に入れば日本シリーズもあるけど、なければこれで終わりだから、今年のツアーラストトーナメントになる・・・かも知れない(苦笑)

 日本シリーズに出られるのは、賞金ランキング上位20名じゃなくて20位までだから、えーと、単独で2位ぐらいかな。そのぐらいに入ると余裕で出れるんだけどね。なんか単独で2位っていうとなんかみんなたいへんだぁって思うかも知れないけど、本人は意外にそんなふうに思ってないんだ、実は。

 いやぁしかし、フェニックスではワトソン勝ったね。初日一緒に回ったんだけど、そうだなぁ、パッティングがいちばん悪かった頃よりはよくなってたね。

 自分もそうだったけど、優勝争いしてるような時って、やっぱり最終日にパットが入ってくれるか、それともティーショットがまっすぐ行ってくれるか、もうその2つだけだね。

 だから特に前半いいショット、要するにピンチを作らないっていうかね、フェアウェイに打っていけたらなっていうことをイメージして作っていくというのが大事だね。曲がったらどうしようっていう気持ちもあるんだ、曲がった時は曲がった時でなんとかリカバリーできるよっていうふうに自分に言い聞かせて、で曲がらないようにイメージを作っていくっていう。

 あとはパッティングだね。パッティングで、いかに自分のチャンスっていうものがきた時に、例えば3発に1発でいいからとっておく。そうすれば少しずつ自分のペースになってくるからね。

 まあそういう点で、日本のトーナメントではあったけど、最終日の前ってけっこう緊張したんじゃないかな、ワトソンは。

 テレビ中継は最後の最後が切れちゃったけど・・・まあいろんな放送があるからねぇ。もうあきらめたほうがいいかも知れないね。完全消化型の放送っていうのが、やっぱりほんとはいちばんベストだけど、まあそんなにすごい接戦でも、周りから見れば接戦じゃなかったわけじゃない。17番終わって3ストローク差がついちゃったから。

 でも本人達にしてみればやはり14番ぐらいまでっていうのはけっこう接戦だったよね。特にワトソンにとってはパリーも注意しなきゃいけないけど、やはり1発イーグルとかあるジャンボのほうが怖かったと思うんだよね。まあ二人を常に意識しながら、でもその二人ばっかり見てたら自分のゴルフがダメになるから、やっぱり自分のゴルフ見ながらっていう感じだったよね。

 で12、13、14、15・・・15番でワトソンのボールが木にあたって左にいったじゃない。あそこがピンチだったよね、中盤では。あのへんまではほんと本人の気持ちの中ではもうすごい、勝負がどっちにいくかわからないっていうような、接戦のフィーリングだったんじゃないかなぁ。

 話がずれちゃったけど、テレビ中継がああいう終わり方をされても、やっぱり生中継のほうがいいよね。やっぱり録画の放送だと、途中でこの選手が勝つだろうという読みができるからね。


(1997.11.28掲載)

集中するということ

 友の会副会長の市原さんのゴルフの調子が悪いということなので、それについてアドバイスをしながら、まあ市原さんだけじゃなく、他のアマチュアの人も参考にしてもらえるといいね。

 ティーグラウンドから普通に打てば越える池に入れてしまうというのは、それはやはり心理的な物だね。どういうことかっていうと、池に入れちゃいけないとか、グリーンに乗せなければとか、あそこのバンカーに入れちゃいけない、あそこのOBに入れちゃいけない、っていうことを思うよね。それで自分に命令したと思ってるよね。自分というか自分の体に。

 ところが本当は、あそこに入れちゃいけないここに入れちゃいけないっていうのは、そこに意識がとらわれることによって、そこに集中してることになっちゃうわけだ。だから目標に集中するというのは、打つべきところに集中することであって、あれがいけないこれがいけないっていうんじゃないんだね。

 だから例えば、あそことあそこの間、要するにフェアウェイの左いっぱいだとか右いっぱいだとかその間に打とう、あるいは向こうの木と木の間に打とう、そう思うことっていうのはよくない。

 間というのは幅だから。ということは、左と右の両方に集中してることになるわけだ。左の木と右の木の間に打とうとすると、頭の中では間だと命令されてるはずなのに、左の木と右の木という、要するに1つにならない2つの物に集中しようとしてるから難しくなるわけ。

 で結局どっちもできなくなっちゃう。だから左のラフか右のラフかどっちか行っちゃう。

 そうじゃなくて、間ではなくて、その間の中の1点、例えばマンホールでもいいし、あるいはバンカーレーキでもいいし、あるいは木の枝でもいいし、なんでもいいからその自分の目印とする物一点に気持ちを集中するというのが大事だね。

 だからその手前の池、数十ヤードとか百数十ヤードも打てば越えるっていう池に入ってしまうのは、気持ちがそこに向ってるからなんだ。打たなきゃいけないところを見てないんだね。

 アドレスした時に、自分の左側の側頭部に目標のイメージをはっきりと植え付けなきゃいけないんだよね。自分が打たなきゃいけないところの葉っぱ揺れ1つまで。そこにある葉っぱ1つに向って打つんだったら、その葉っぱ1つを左の側頭部に思い浮かべて、そこに向って打ってくんだ。

 左の側頭部というのは右利きの人ね。もちろん左利きの人は右の側頭部ね。

 その目標は、自分が打ち出す方向でもいいし、あるいは飛んでく線の延長線上でもいいんだ。例えばグリーン奧のずーと向こうに木があったら、その木でもいいんだからね。そういう感じで、まさに落とす方向、落とす1点に集中してみるといいよ。


(1997.11.29掲載)

出場資格の見直し

 ここのところインターナショナル戦やワールドツアーに関しての話をしているけど、まあ、いろんな問題があるんだよね。

 アメリカツアーに対する日本ツアーの立場というのは、日本のツアーに対するアジアツアーみたいな形には、そこまではなんないと思うんだ。なぜかっていうと、例えばフェニックスなんかはアメリカのトーナメントディレクターが手伝ってやってるしね。

 もう1つダンロップエンタープライズはじめ、やはり向こうのツアーの選手の中にダンロップフェニックスっていう物が、少なくとも名前は定着してるから、かすんでしまうようなことはないと思う。それは心配してないんだけどね。

 でも現実問題、ワールドシリーズなんかを見るとゴルフダイジェストに勝った選手も出てたりしてたから、向こうのツアー自体でもやっぱり、なんでそんなにたくさんの日本の選手がワールドシリーズに出れるんだと、いうような意見もあったらしいんだ。

 でもワールドシリーズの場合、NECがやってたから、やっぱり日本のスポンサーが冠になってるがゆえに、大目に見られてたっていうところもあるよね。

 そういうことも考えると、ある意味では対外国に対しての出場権のことも見直されなきゃいけないと思うんだ。でそれと同時に、逆に言えば日本ツアーでサントリーオープンで優勝した藤田君が日本オープンやフェニックスに出れないとか、日本ツアーに勝ってる選手でも出れないっていう矛盾が出てるんだよね、今現実に。で、これも見直さなきゃいけないと思う。

 ツアーの優勝者である限り、やっぱりフェニックスといえども出れるべきだと思うんだ。その前の週の太平洋には、今年つるやで優勝した原田君がウェーティングの1番だったんだ。それもニック・プライスが棄権したがために出られた。

 だからツアーの優勝者でも出れないってことが不自然であって、そのいろんなカテゴリ自体ももっともっと見直さないといけない。まあとりあえず去年の段階でそれを出場資格の見直しをしたわけだけど、やはり1回では完璧にならないわけだ。

 問題点っていうのは必ず出てくるわけだから、今年見直して、もう1回また見直さなきゃいけない。今年見直して来年も見直していって例えば4、5年後にはどう見てもこれで十分だっていう出場カテゴリに見直さなきゃいけないね。これは日本国内を見た場合だけどね。


(1997.11.30掲載)

対外国への出場権

 昨日国内の出場権の見直しについて書いたけど、逆に対外国で見た場合、フェニックスなどの優勝者に、じゃあワールドシリーズ、あるいは他の向こうの大きな試合、メモリアルだとかね、TPCだとか、そういう物に対しての出場権を与えるべきじゃないかとか、やはり発展しなきゃいけないよね。

 ゴルフダイジェストとかそういう、まあゴルフダイジェストはなくなっちゃったけど、そういう平均的なツアーの日本ツアーの中の1試合に勝って、世界的な、特にアメリカでやってる大きな世界的な試合に出場資格ができてしまうのも変だし、かといってフェニックスや太平洋やそういう秋の3連戦の、ほんとに充実したトーナメントのチャンピオンが、また出れないっていうのも変な気がするしね。

 これは両方、内側に対しても見直さなきゃいけないし、外側に対しても考えてもらう猶予があるっていうのかな。

 まあ大昔、フェニックスがスタートした頃、少なくとも1990年ぐらいまでとは出場メンバーが代わってるから、秋の3連戦といっても、ほとんど日本のツアーに近くなってるよね。

 フェニックスで言えば、ジャンボが勝つまではセベがまだ元気よかったし、やっぱり強い選手がたくさん来てたけど、ジャンボがアーニー・エルスと競り合って勝ったその前、例えば室田君とデビッド・フロストがやったりとか、ああいうあたりで少しばらつきが出てきたよね、選手に。

 要するにフェニックス自体の古参プロ、要するにアメリカとか海外から定期的に、フェニックスだったら来る、年齢を重ねても来るプロと、まったく有望な若手と、そういうなんていうかこうはっきりと色分けができちゃったね。

 だから昔は大勢の実力のある油ののりきった選手若い選手来たけど、それが中間が抜けちゃったっていうかこう空洞化されちゃったっていうかね。そういうところがちょっとあるね。