バックナンバー(1998.12)
(1998.12.1掲載)
今シーズン終了
インターネット通じて1年間応援ありがとうございました。先週のカシオで今シーズンは終了となりました。まあフェニックスとカシオと、ほんとに少しずついいゴルフになってきて、これだっていうような感じも安定したね。
やっぱりボギーの数がほんとに少なくなってきたし、まあ初日の16番ボギー17番ダボっていうのもあったけど、ほんとに少なくなってきてる。それはやっぱり自分の心自体に粘りが出てきたってことと、そういうピンチに陥る回数が少なくなったってことだね。
ボギーになる、あるいはダボになる回数が少なくなったっていうことはやっぱり明るい材料だね。で井上君と1年やってきて、いろんなことがお互いの間に構築されてきたっていうか。信頼関係、あるいは技術的なことにしても、いろんなことで煮詰まってきたっていうか、よかったなっていうのが印象だね。
だからオフにやるトレーニングとか練習方法とか、そういうのも全部自分の頭の中で描けて、あぁよかったよかったという感じ。やみくもにトレーニングするんじゃなくて、ボールを打つ回数、日数、時間、トレーニングをする日数、時間、そういうのも全部頭の中で計画ができたからよかったよかったって感じだね。
これが夏場ぐらいに発見できてたらねぇ。もっとよかったなぁっていう感じだったんだけど。いちばんすごくたいへんな時期は、もうとにかく毎試合連続予選落ちで、な〜んか今年はやけにうちにいる日数が多いぞ、なんて思ったりしてたね(苦笑)
さてところで、来年の第2回目の友の会のコンペも考えないとね。せっかくだからやりましょう。そうだねぇ、また2月ぐらいに東松苑かな。それはまた日にちを出すから、それで組んで、ぜひ来てもらうということで。
日曜日にしてほしいという要望があるようなんだけど、こればっかりは、いろんな方面に確認しないといけないね。料金の問題とか、組数の問題とかね。まあ去年ぐらいの数でとにかく計画として考えてみるね。
(1998.12.2掲載)
土俵の外で見守りたい
結局今年も沖縄は行かないことになりました。こないだも書いたけど、沖縄が嫌いっていうことはぜんぜんないんだ。むしろ沖縄は、空気きれいだし、海もきれいだし、万座ビーチホテルの人もほんとによくしてくれるし、まあ知り合いの人もいるしね。沖縄っていうのは非常に好きなんだけど、なかなか試合となるとちょっと・・・
沖縄が開幕に変われば行こうかな。開幕っていうか、春先のゲームに変わったら出ると思うんだけどね。どうしても日本シリーズの後に試合があるっていうのがなんかこう自分としては行きにくいというか。
それが自分の気持ちの中での反発になってるんだね、やっぱり。要するに日本シリーズの後にやらないで、日本シリーズの前とか、あるいは開幕戦に持ってくるとか、じゃあ例えば野球の日本シリーズの後にペナントがありますかって。ないよね。アメリカのワールドシリーズの後にペナントがありますかと。そういうことをPGAはやってていいんですかと。で、PGAツアーが引き継いでもやってていいんですか、っていうのが自分の気持ちのどこかにあるのかも知れないね。
まあ何回か、沖縄には大京オープンの頃2回か3回ぐらい行ったんだけど、やはり大京オープンの頃、まあ今もそうだけど、シード権争いが非常に取りざたされるし、それがまあ逆に白熱したゲームを呼んでいいということもなくはないけどね。
ただそのなんていうか、自分としてはどっちかっていうと土俵の外でそれを見守りたいっていう気持ちがあるのかな。だから行きにくい、なかなか足が運びにくいんだね。
(1998.12.3掲載)
スタート!って感じ
来週のトーナメントのスポンサーである大京が下りるでしょ。お金の問題かわかんないけど、ともかく大京はもう今年で終わるって言ってるね。ただ沖縄県自体は、トーナメントをやっていきたい気持ちは非常に強いんだね。
だからそれは形を変えたりとか、あるいはその春先に持ってきてくれれば、春先なんてむしろあったかいところでやりたいんだから、ぜひ沖縄あたりでやってくれれば選手も助かるんだよね。
開幕になるとまたぜんぜん違った意味合いで、例えば開幕はあったかいところで調整を兼ねて、その自分の仕上がり具合いを確認したいとかね。なんかこう春に沖縄っていうのはすごくイメージが合うじゃない。これからスタートっていう感じだよね。
じゃあちょっと1週間2週間キャンプ張って、その後に沖縄で1つ試合やってもらって、実戦の調整をしていきましょう、っていうのがベストだね。そうやってくれるといろんな技術的なチェックっていうのが、寒い中でやるよりもどんどんどんどん進むからね。
ところがこれから冬に向かうのに、そろそろ寒くなってきたぞ、例えばカシオとか、フェニックスとか、まあ日本シリーズに向けてどんどんどんどん寒くなっていって、そこでぽつんと南国の沖縄に行くっていうイメージがなんか、帰ってきたらまた強烈に寒いし、ちょっとこうなんか1・2・3じゃなくて1・3・2みたいな感じで行きにくいのかなぁという感じもあるね。
(1998.12.4掲載)
ふにゅっとやらかい
さてお待ちかねのタイガーの話をしようか。今回のカシオ、タイガーフィーバーすごかったよぉ。相変わらず顔がちっちゃくて、手はほんとに・・・なんていうかな、女の人とは言わないけど、言葉はよくないんだけど、おかまちゃんの手みたいな感じで、ふにゅっとこうやわらかーいんだ。
細くて柔らかくて、それでいてちゃんと力を入れて握手してるんだよ。あれ?こんなに柔らかいのかな?っていう。なんていったらいいのかな。一種独特だね。彼の握手っていうのはね。
ジョン・デーリーもすっごくやらかいんだ、握手は。握手っていうか力は入れてるんだけど、アメリカ人っていうのは力を抜いた握手っていうのは嫌がるんだね。要するに力を入れない握手っていうのは相手が警戒してるっていうことで、がっちり握手するのがすごく礼儀なのね。基本的に。
まあ、いろんな選手と握手したことあるけど、パーマーとニクラスっていうのはまたけっこう近いんだ。特にパーマーはグローブみたいなんだ。ほんとにぶ厚くて大きくて、まあそれでもやわらかい。そういう手の感じなんだね。
比較的似てるとすればノーマンが似てるかなぁ。でニクラスもやっぱり厚さっていうものを感じるけどやわらかいね。でもタイガーはほんと独特だねぇ。やっぱりカモシカ系なのかねぇ。
(1998.12.5掲載)
日本ツアーのレベル
今回タイガーの飛距離が随分取りざたされたよね。でもまあ相対的に考えると、自分の想像した通りっていうのか、日本ツアーでやはり飛ばし屋と言われてる宮本とか、他の飛ぶ選手に入ったら、タイガーと言えどもそれほど飛距離が出てくわけじゃない。
せいぜい10ヤードぐらいしか前に出れないわけだね。5ヤードとか10ヤードとか。最終日の1番ホールなんていうのは、宮本に20ヤードぐらい置いていかれたんだから。それは宮本自身の飛距離にびっくりしたと思うんだけど、恐らく印象としては、日本の選手っていうのはこんなに飛ぶのかなっていう印象があったと思うんだ。でその日本のツアーってこんなに成熟してたのかなっていう感じも受けたと思うんだね。
彼が日本のトーナメントに出たのは初めてだよね。で、できれば、中島個人としては、太平洋とかフェニックスとか、あるいは日本オープンとか、そういう試合に出て欲しかったんだけど、別に太平洋・フェニックス終わった後のカシオが悪いっていうことじゃなくて、やはりもっとグリーンが高速に仕上がってる太平洋でやってもらいたいっていう気もあるし、もっと林でセパレートした、ティーショットの難易度が高い、それでいてセカンドショットの難易度も高いフェニックスでやってもらいたかったっていう気もあるんだ。
どちらかというとカシオというのは右に左に飛んでも比較的許してもらえる。今年はラフが深かったけどね。まあそういう感じのコースだったよね。またトーナメントの賞金もやっぱりフェニックスは優勝4500万円っていうビッグな大会だし、あぁこれに出て欲しかったなっていう気持ちはあったんだ。
まあそれにしてもやっぱり、自分が思ってるよりも日本ツアーのレベルっていうのが高かった、っていうのが彼の正直な印象だと思うよ、僕は。
(1998.12.6掲載)
タイガーの球筋のきれいさ
タイガーの飛距離、こと飛距離に関して言うと、彼の弾道っていうのは、球筋っていうのは飛距離以上にきれいなんだ。要するにスキーでよくあるでしょ。スキーのジャンプで、距離・飛型点。例えば同じ100メートルを飛んだとして、その100メートルに対してその飛型点がきれいかきれいじゃないか。そのきれいかきれいじゃないか、その彼の球筋っていうものを見るとすっばらしくきれいなんだよね。
それは何が要因してくるのかっていうと、たぶんこれはアマチュアの人でも経験あるし、経験できることなんだけど、ピンまで150ヤードの距離をフェアウェイのいいライから、やや心持ちアゲンストの中で打ったアイアンショットと、フォローの中で、ラフの中から打った150ヤードのショットの球筋を比べてごらん。これははっきりわかるはず。
もちろん両方ともナイスショットであることが前提だけど、前者はきれーにそのアゲンストに向かって、きれーに上昇していきながらピンに寄ってく。後者は同じ150ヤードでもフォローでラフからだと、球がフライヤーしながら飛んでく。
当然同じ150ヤードでも、片方は6番とか7番で打って、片方は8番とか9番で打たなければいけないわけだけど、その球筋を見てて、同じ150ヤードを飛ぶのに、きれいかきれいじゃないかっていう表現はすぐわかると思うんだ。
で、彼の球っていうのは、そのフェアウェイから打った150ヤードのショットの飛び方をドライバーでしていくわけ。ところが日本の選手の150ヤードっていうのは、ラフから打った150ヤードの球筋だから、球筋自体が非常に不安定な、ある意味では恐さのある飛び方をするんだね。
(1998.12.7掲載)
球筋の差の検証
日本選手とタイガーの球筋にどうして違いが出てくるかっていうと、これはゴルフを専門的にやってる人だったらすぐわかると思うんだけど、日本選手のクラブっていうのは要するに飛ぶクラブを使ってるわけだね。
カーボンシャフトであり、そして45インチとかやや長めのクラブを使って、総重量、クラブのシャフトにしても80グラムとか、そのぐらいのクラブを使う。重い選手で90〜100グラム。軽い選手だと70グラム台を切るぐらいのシャフトを使ってるんだ。
ところがタイガーは、新聞報道であったとおり、122グラムのスチールシャフトを使ってる。ダイナミックゴールドなんだ。そして長さが43インチに満たないようなクラブを使ってる。要するに飛ばないクラブでそこまで飛んでいってしまう。じゃあいったい飛ぶクラブを使ったらどれだけ飛ぶんだと。
はっきりいって彼が45インチのカーボンシャフトで、総重量350グラムを切るようなクラブを使ったら、360ヤードは間違いなく飛んでるね。この飛距離には誰も到達できない。ジョン・デーリーでさえもカーボンを使ってる。そういう点で、本当の実力飛距離ナンバー1はやっぱりタイガーだろうね。
でもそれ以上のクラブを使って、飛ぶドライバー、飛ぶシャフト、飛ぶヘッド、飛ぶ長さを彼が選んだとしたらスコアにならないだろうね。なぜかっていうと曲がってしまうから。今度はコントロールしきれなくなってくる。
そういう点で、タイガーが43インチにも満たないスチールシャフトで打ってるっていうのは、彼はやっぱりそれだけの筋力とスピードと、それからスイングの安定性を備えてるから、それだけのクラブであれだけの飛距離を出していけるんだなと。逆に言えば、そんなに変なひどい球が出ないようなクラブを使うから叩けるのかも知れないけどね。それを見てすごく感心したね。
(1998.12.8掲載)
アメリカツアーの底力
タイガーのことで感心した話をもう1つ。これはものすごく彼自身の偉いところだったんで、ぜひ西遊記読んでる人に理解してほしかったんだけど、彼がコースに対してのグチを一言も言ってないということがあるんだ。
それはどういうことかっていうと、今年っていうか例年ここんとこ異常気象が非常にひどくて、グリーンキーパーが各トーナメントでものすごく頭を悩ませるんだね。どこのコースでもどこのトーナメントでも、グリーンキーパーがたいへんな思いをしてグリーンを仕上げてる。それでもグリーンを完璧に仕上げられないケースが多々あるわけだね。
でそんな中で今回、10月の中旬まで1日の最低気温が25度より下がらなくて、グリーンが非常にひどいコンディションになった時に、グリーンキーパーはやっぱりたいへんだったわけだ。その時グリーンに、やりたくないけどエアレーションしなきゃいけなかった。
グリーンの中の空気をどうしても風通しをよくしなきゃいけない、でもエアレーションはやりたくない、その時期にやったら回復しきれない、11月末のカシオワールドにグリーンが回復しきれないのはわかってる、だけどそれをやらざるを得なかった。そうしなかったら芝生自体がもう壊滅的な打撃を受けてしまったんだね。だから結果的にエアレーションしたと。そのせいで実際のグリーンは、画面で見るよりも非常にイレギュラーしやすいグリーンだったんだ。
タイガーは最後のインタビューでも言ってたけど、パーフェクトなグリーンなのに、自分のストロークがグリーンに合わなかった、なぜ入らないのかわからなかったと言ってたよね。要するに問題は自分側にあったというコメントをしてたわけだ。そのコメントというのが、アメリカツアーの底の深さ、あるいはハードルの高さ、要するに完成度の高さを感じさせたね。プロ一人一人がこういうコメントをするっていうのが、やはりアメリカツアーの本当の底力なんだなっていうふうに思ったんだ。
(1998.12.9掲載)
敬意に対する敬意
いつかのトーナメントで、招待選手の外国人選手がロッカールームで、とんでもなくひどいグリーンだっていうことを言ったりということは、話してみるとあることはあるんだ。その時は、あぁこんなにひどいグリーンじゃたいへんだっていうことを言うんだけど、彼らは絶対に公式の場所ではそんなことは言わない。
それは嘘っていうことじゃないんだ。嘘ということじゃなくて・・・グリーンキーパーが、あるいはコースのメンテナンスをする人達が、そのトーナメントに向かって最善の努力をしてきた、その最善の努力をしてきたけど、それが最高には至らなかった、でもその最善を尽くしてきた敬意に対して、自分達が敬意を払うのは当然のことだっていう、その認識というのかな。
これはね、タイガーのインタビューを聞いてて、自分なんかやっぱり22歳のタイガーに対して、ぜんぜんまだだなぁ、彼は22歳だけど彼のほうが偉いわっていうのかね。
なんか自分なんかだと、選手全体のことを思ってグリーンをよくしてくれないと、選手もアンフェアっていうか、イレギュラーが多いと困るし、いつももっといいプレーを見せたいんだからっていうふうにアピールしてっちゃうタイプだけど、それは違う場所で違う時に言えばいいんだなっていうふうに感じさせられたね。
まあいろいろ書いてきあけど、でもほんとタイガーもかわいそうだったね。やはり部屋にご飯が届けられて、要するにハンバーガーとか、そういう物が届けられて、自分は外に出るわけでもないし、四六時中ガードマンに囲まれてるわけだしねぇ。
なんかついつい2、3日目に、ちょっと一人にしてくれって感じで散歩したことがあったらしいけど、部屋の前には24時間・夜中じゅうガードマンがガードしてたりとか、そういう状況の中でほんとまともに、例えばご飯なんか誘って外へ連れ出してあげたいなんて思ってもできないんだ・・・かわいそうになっていうような、そういうところもちょっとあったね。
でもそれがある意味では契約金200億円ももらうような人、そういうプロの人生っていうか、ライフスタイルなのかも知れないけどね。まあいろいろほんと考えさせられたね。
(1998.12.10掲載)
ツアー問題一段落
ようやくPGAのほうの問題もいちおう収拾に向かって見事に動きました。一時はほんとどうなっちゃうかっていう感じがあったけどね。でもやっぱりみんなの熱意っていうか、最終的には目標っていうか目的っていうのが1つだから、それに向かってみんなが心を開けばっていう感じでほんとよかった。一段落した。
特にPGAの石井さんっていうのは、PGAの理事会っていうのを象徴するっていうか、やっぱり大切にするから、どうしてもPGAツアー側との温度差というのが出ちゃうこともあったけど、そこんとこも十分今回理解っていうか、お互い再確認できたっていうかね。
まあこれから先、ほんとこれがいい方向に、委員会で決めた通りにことが進んでくれれば、ほんとに今回のPGAツアーとPGAのゴタゴタっていうのが、ほんとにいい教訓というか、階段の1つのステップとして、いい方向に行くなぁっていう気がするんだけどね。だからあとはほんとに確認したことを速やかにできることを願うだけだね。
しかしまあ、月曜日、朝11時から夕方4時ぐらいまで話し合っててたいへんでした。これで・・・だってねぇ、政策委員会20回目だよ、今回で。ほんとバトンタッチしたいよ、誰かに(苦笑)
まあこんな感じで12月の中旬まではとりあえずちょこちょこいろいろあるんだけど、それ以降は走ったり、球打ったり、いろいろしようかなと。予定としては、来週忘年コンペがロペ倶楽部であって、ミズノの忘年会がその翌週に大阪北新地であるっていうところかな。この忘年会、音頭取りということもあって、僕が行かないとどうしようもないんだ。
(1998.12.11掲載)
TFC2、2月21日開催決定!
トミーフレンドシップチャレンジの開催は2月21日に決めました。日曜日っていう希望があるっていうんで日曜日にしたんだよぉ〜。ほんとにどんだけ苦労してるか(笑)
あとは料金を、去年なみの設定でいきたいなぁって思ってるんだけど、なんせ日曜日だから、まあ料金はある程度こっちにまかせてください。そんなに高くしないからだいじょうぶ。
そういえばトミーフレンドシップというと思い出すんだけど、前回すごかったねぇ、あのイーグル。いまでもギャラリーになっちゃった記憶があるもんね。
僕にとって何がいちばんうれしいかって言うと、やっぱりオン・ザ・グリーンやゴルフ西遊記友の会のメンバーが、1年経ってもコンペに集まろうよっていう、英語で言えばリレーションシップ。やっぱりそういう気持ちを持ってこの会が存続してるっていうことがうれしいね。
やっぱりたくさんの人が見るゴルフサイトだからよしよしっていうんじゃなくて、実際問題そこに関わってる人達が楽しみにできるイベントが残ってるってことが、僕にはうれしいね。
東西対抗の後の座談会だとか、コンペだとか、そういうのがあって、でまた知らないところでトーナメントを応援に来てくれる、中島本人が気づかないのに応援に来てくれる、そういうのがやっぱりうれしいし、僕本人だけだとなんかこう、とかく挫折しやすいような時にも、ちょっとした力を与えられるような、力をもらえるような感じもあるしね。まあそのコンペの時にいっぱいいろんな話もしようね。
(1998.12.12掲載)
いちばんの大前提
この季節になるといろんなところでチャリティコンペが開かれてるけど、やめようね、トミーフレンドシップはやめようね。そんなことはしないよ。みんなが楽しく集まってゴルフをすればそれでいいの。みんなかくかく各々、それなりにやってるんだし。
そりゃあ、そういうこともありえる。ありえるけどそれを目的としてもしょうがない。よそがやったからうちもやったらいいじゃ、情けないじゃないそんなの。誰々がブランドのヴィトンのバッグ持ってるから自分も持とうよって感じじゃない。そんなのやめよう。
みんなが楽しくゴルフをすること、それがいちばん大前提。例えば誰々のところが180万寄付したと。そしたら来年は181万目指してくださいと。がんばってください、それでいいと思うんだ。世の中にはお金じゃないボランティアもあるわけだしね。
お金がすべてじゃない。例えばのこのコンペに出てくる人が、例えば誰か困ってる身障者の人がいた、その人のためにエレベータのボタンを押しておいてあげるとか、その人のために横断歩道を手つないで歩いてあげるとか、目の見えない人に階段を教えてあげるとか、手を引いてあげるとか、そういうことで十分だと思うんだ。
さて、コンペ当日は・・・またみんなそうだよなぁ、スタート前にレッスンしようねって言いながら、もう当日の朝になるとみんな各自の練習でいっぱいになっちゃっうからなぁ。誰も話をしないぐらい一生懸命になっちゃうからねぇ。
まあそれまでに2、3回、こういう練習をしておいてくださいっていうのを出すから、それをやっておいてもらって、当日それを練習してからだーーとスタートしよう。2、3項目この練習をしときなさいっていうのを考えておくね。
(1998.12.13掲載)
たった1発
カレンダー見てくれたかな? なかなかでしょ。2月の写真は朝露のついたグリーンでパットしてる写真なんだ。撮影は朝露だからやり直し利かなかったんだけど、たまたまライン・・・まあそのラインはカップに入るラインじゃないんだけど、体とカップとボールがぴったりとストレートライン上に重なったんだ。
あのボールが入るとしたら、朝露のラインがもっとカップに向かって左からスライスラインでこなきゃいけないんだね。でもそのラインよりもバランスよかったみたい。だから、あれ!?って思ったんだけど、カメラマンの先生が、あ、これでいい、これでいいっていう感じで言われてね。
もちろんたった1発しか打てないし、しかも実際は距離が5メートルぐらいあるんだ。こりゃあこのパター入らない。しかもトーナメントグリーンじゃなくて、スパイクマークとかある普通の営業用のコースで、朝一番だから、昨日のボールマークが残ってたり、スパイクの跡とかもあるわけ。その中で1発だから、これやり直し利かないからたいへんだなぁと思ってやったんだ。で、出だしはよかったんだけど、朝露にくわれて弱かったってわけ。
あのカレンダー、あの写真っていうのは、僕は写真集だと思ってるんだ。ある意味じゃカレンダーじゃないって思ってる。であの写真集のテーマっていうのは、一応表向きは大自然、自然の中にある人工的なものであるけどゴルフ場、自然の中に模擬的に作られた、第二の自然のゴルフ場の中で遊ばれている、あるいは遊んでいるゴルファー、というようなテーマだったんだけど、でも僕自身の本当のテーマっていうのは親子なんだ。
(1998.12.14掲載)
そろそろコースに出れるよ
昨日も書いた通り、来年のカレンダーのテーマは実は親子なんだ。それはある1枚の写真を見ればすぐわかる。それは自分が中学生の時に、あるゴルフ雑誌の取材を受けたんだ。その取材を受けた時に、夕焼けの中を父親と歩くシーンをカメラマンが撮ってくれたんだ。
でそれがずっと大きくなっても何か心に残っててね。その中学生の頃、父親とゴルフに行った時っていうのが自分のゴルフのいままでの記憶の中で楽しかった、うれしかったじゃなくて楽しかった時なんだ。父親と一緒にゴルフに行ってた頃がね。
その頃はいっつも誰もいなくなるぐらいまで遅くまで回って、それこそワンハーフ回って、もう夕方なのにそっからまたハーフ回るわけだから、残りの3ホールぐらいはほとんど暗闇の中でゴルフするんだ。だから夕焼けの中でゴルフするっていうのは非常に自分にとっては想い出深いシーンなんだね。それが表紙であり、1月の絵なんだ。
で2月の朝露の中でやってるというのは、写真は朝露なんだけど、自分のイメージの中では霜なんだ。これは自分が18、19、20歳と、そのへんの時にいった、群馬県新田郡の薮塚本町っていうところなんだけど、薮塚の朝のグリーンに霜がだーと降りてるんだ。その霜の上で練習した時のことを思い出しての風景なわけ。
次の3月っていうのは、林の中で木漏れ日があるんだけど、3月はその中でアプローチしてるよね。であれっていうのは、そろそろコース出れるよ、あったかくなって出ていけるよっていうような期待感。それからその自分の体の向こう側にちょうど松の林の間に、キラキラキラキラ、かげろうみたいに光が屈折してるところがあるのね。あそこに、親父そろそろコースに出れるよっていうような、体の中の期待感っていうのかな、そういうもんがあるんだね。
(1998.12.15掲載)
人生の新しい光
昨日は3月まで書いたよね。でまああと4月とか5月とかも同じようにずっと想い出っていうのはあるんだけど、また機会があったらということにして、最後の12月っていうのは、これは親子というテーマじゃないんだ。11月までは親子感できてるんだけど、12月のこれは結婚というテーマが入ってるんだ。12月の写真っていうのは一種独特でしょ。
11月までは父親との楽しかったゴルフの想い出とか、岩木山の麓で打ってるところなんていうのは、まったく五月晴れの中で親父と行ったあのコースあのコースっていうような、すがすがしい感じを出してるんだね。ところが11月が終わった段階で、11月が何気なくもう冬っていうイメージになってる。11月は、もう冬に向かってくぞっていうようなイメージだよね。
ところが12月はそれが一変してブルーの色調の中に太陽がパーンと出てる。それは星っていうイメージ、新しい星なんだ。それが要するに、自分が結婚することによって、その11月までのものから、新しい物に向かって新しい人と人生を歩いていくっていうテーマなんだ。
クリスマス、天上の星、あるいは人生の新しい光。そこでトーンが変わるんだね。これは自分のほんとのカレンダーっていうか、写真に入れた思い入れなんだけどね。
まあそんなふうに思ってみると、違った感じがカレンダーから出てくると思うんだ。まあとにかく見てて、基本的に何気なく過ごせる、さりげなく過ごせる、そういうところをあのカレンダーっていうか写真で一番の大切にしたところなんだ。だから、しつこさっていうか、やらしさっていうかおしつけがましいっていうのは基本的にしないようにしたんだけどね。
この場で借りて言うのも変だけど、カメラマンの丹地さんっていうのが自分がほんと出しやすい人だったし、ほんと昨日今日知り合ったような人じゃないっていうような感じで打ち解けさせてくれたっていうかね。ほんとうれしかったね。丹地さんのホームページには左の「リンク」ボタンから行けるようになってるから、ぜひ一度見に行ってね。
(1998.12.16掲載)
レッスン1…3番アイアン1本
来年2月の第2回トミーフレンドシップチャレンジ。それに向けて、レッスンその1を発令します。レッスンその1、まず今日から1週間、3番アイアンだけを持って練習場に行ってください。3番アイアンだけでいろんな距離を打ってください。
30ヤード、50ヤード、80ヤード、100ヤード、150ヤード、飛ばせる人は200ヤードまでどうぞ。そして、必ずかるーく右に曲がるボール、かるーく左に曲がるボール、両方練習してください。できれば高い低いも織りまぜて。今日から3番アイアン1本だけ。球の高低は最終目標でいいけどね。
なぜか? まず3番アイアンっていうのは、僕がいちばん最初に持ったクラブなんだ。でこの3番アイアンで最初の半年間ずーと練習してたんだ。3番アイアンっていうのは決して難しいクラブじゃないんだ。3番アイアンに親しみましょう。
1週間、練習場に行って100球ずつ。いろんな距離、言い換えれば、スリークォーター、ハーフショット、それからクォーターショット、要するに4分の1、4分の2、4分の3、4分の4。このショットを練習しようね。これがレッスンその1です。とにかく3番アイアンに慣れてください。
通常アマチュアの人は、5番アイアンぐらいまで打ってて、4番アイアンはなんとか状況がよければ打てる。でも3番アイアンは難しいからクリークにしちゃえ・・・そういう人が多いんだから。あえてここは正々堂々正面から3番アイアンに向かいましょう。
ティーショットもいつもいつもナイスショットとは限らないし、やっぱりラフからでもフェアウェイからでも3番アイアンとか4番アイアン使うケースがあるわけだから、ここで練習すれば一石二鳥。3番アイアンが打てれば4番5番は楽。そういう意味も込めてこの1週間は3番アイアンね。
この後、12月末にレッスン2を発令するからね。で1月初めにレッスン3いくから。で1月の終わりにレッスン4いって、コンペに集合!ということで。
(1998.12.17掲載)
鈴木亨邸訪問
昨日は忘年ゴルフでした。まあその話はいずれということで、こないだ鈴木亨君の家、鈴木邸を見に行ったんです、新築祝いで。僕の北海道の友達とか、名古屋の友達とかが来て、みんなで行ってきました。
いやぁいいうちだわ。もうほんと立派なうちだったね。で成田に帰ってきてみんなで二次会で飲んで、それでみんな帰ったんだけどね。いやぁいいうちだった。
家自体は、季美の森の・・・何番ホールかなぁ。何番ホールかわかんないけど、とにかくホール沿いに家があった。家の庭から40ヤードぐらいのところにフェアウェイがあるんだよ。打ち込まれちゃうんじゃないか?って言ったら、いやぎりぎりのところまで来るんだけどだいじょうぶですなんて言ってたね。
でもほんとにいいうちだったね。もう北海道の友達とか名古屋の友達とかみんながお祝いに来て、ずっともうみんな10年来、亨自身も6、7年知ってる友人ばっかりだから、ほんとにこう心おきなくいろんな話ができたっていうのかな。うちのかあちゃんも行ったしね。
そうそう話はぜんぜん変わるんだけど、昨日書き忘れたんだけど、今度のトミーフレンドシップでは、あるショートホールに関して、あるいはあるミドルホールに関して、要するに18ホール中たった1ホールだけど、たった1本のクラブでホールアウトしてもらいます。いいですかぁ〜。
僕が思ってるのは、17番のショートホールを1クラブでホールアウトしてもらおうと思ってるんだ。バンカー越えだね。17番か18番を1クラブでと思ってるんだけど、17番のほうがいいかなって思ってるんだ。
それからもう1つもう1つ。伊藤さん、必ず出てくるようにね。VIGの伊藤さん、出てこないとダメだからね。しっかり練習して、ぜひ参加してください。これは僕からのたってのリクエストだからよろしくお願いしますね。
(1998.12.18掲載)
タイガーは要らない
今日はね、ちょっと一杯入ってるんですよ。お疲れさまって感じで。もう目の前でバレンタインが1本空になってるんだけどね。
というわけで、久しぶりにゴルフ以外の話もちょっと入れておこう。僕がアルコール系統で好きな物を言うと、好きな物というか銘柄かな。ウィスキーで言えば、ロイヤルサルートかバレンタインの30年。焼酎で言えば宮崎の百年の孤独、それから鹿児島の杜の以蔵の2つだね。
それからワインで言うとシャトーラトゥール、シャトーオーブリオン、それからシャトーラフィット、あとシャトームートンロートシルト。なんかいいお酒ばっかりだなぁ(苦笑)
日本酒だと雪中梅、あとはいくつかやっぱあるんだけど、久保田なんかも好きだねぇ。久保田の翠寿とかね。万寿よりも翠寿のほうが好きだね。まあ万寿もうまいけど。
しかしほんとにいいお酒ばっかり言ってるねぇ。で、これらをね、ちびちびっと飲むのが好きなんだ。ほんとこのバレンタイン30年なんかでも、1つのボトルを1年ぐらいかけてちびちびちびちび飲むのが好きでね。ほんとけちくさいよねぇ。で、今日は記念すべきちょうど今年の1本が終わった日なんだ。
でも言っとくけど、酒は飲んでもトラになっちゃいけないよ。タイガーは要らないんだから。もうほんと日頃のうっぷんとか日頃のストレスがたまりすぎたらダメ。こまめに出さなきゃいけない。ストレスの解消が苦手な人ほど、タイガーになっちゃうんだから。全国の西遊記ファンのみなさん、よーく覚えておいたほうがいい。ストレスをためておくとタイガーになっちゃうから気を付けてね。
(1998.12.19掲載)
風邪の予防法
風邪が流行ってるようだけど、この時期の風邪はきついよね。忘年会どこじゃなくなっちゃうし。なんか風邪の菌も年々年々強くたくましくなってきてる気がするね。
ということで今回は中島プロ独特の風邪の予防法を教えてあげましょう。携帯用のちっちゃいイソジンがあるんだけど、これを持ち歩いたほうがいい。でこれでうがいするんじゃないんだ。うがいしようとするとコップがないとできないでしょ。マイコップ持って歩くわけにはいかないし。
でどうするかというと、まず大きく上を向いて口を開けて、イソジンの原液をそのまま喉にばーーーと噴射するわけ。口の中に噴射して、その原液をぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅとやって、吐いて、その後1、2回軽く水でゆすぐというか、軽く流す。これがいちばん。
医薬品っていうのは使用上の用法・用量を守って正しくお使いください・・・なんてガスター10のコマーシャルじゃないけど、イソジンに関しては、いちばん効果があるのは原液をばーと直接喉の奧に噴射するってこと。でそれから2回ほど軽くうがいをする。これが利くんですよ。
みなさんもやってみてね。風邪には十分注意してください。
(1998.12.20掲載)
それじゃ足らないよ
こないだのカレンダーの話の時に書き忘れたんだけど、ゴルフ場の小山内さんとか藤田支配人とかがほんとによくしてくれたんで、思う存分撮れたんだよね。まあ朝4時5時の撮影だから誰もいないからというのもあるけどね。それでも前に書いたように、散水しないで撮影させてくれたし、そのグリーンを物の見事に回復させてきたキーパーというのはやっぱりすごいよね。
来年鯵ヶ沢ではアイフルカップをやることになったんだ。これも何か巡り合わせというか、縁があるなぁなんて思うんだけどね。そういえば小山内さん、太平洋マスターズの最終日に応援に来てくれたんで、その時ちょっと練習グリーンで打たせてあげたんだ。下り5メートルぐらいだったかな。ぴたっと寄せてきたね。でその時、アイフルもこのぐらいに仕上げてねって言ったら、いやいやいや〜って言ってたね(笑)
太平洋といえば、内田さんとか、他の見に来た人にもわかったと思うんだけど、5番ホールで、前に書いた感性がなくなってるというの感じられるパットがあったんだ。前にポケットの中の3万5000円がどうのこうのっていう話を書いたよね。あの時書いた言葉とまったく同じになったんだ。
ティーショット打ってセカンド打って、ちょっと右のフェアウェイいっぱい、そこから8番アイアンで打ってピンにまっすぐ。ところが6メートルぐらいショートしたんだ。そのホールはお椀をひっくり返したような感じのグリーンで、ピンが右奧側のちょっと下り目に入る傾斜のところにあったんだけど、ちょうど真ん中付近に落ちて、思ったほど転がらなかったんだ。
その時はフォローの風だったんだけど、よく打ちすぎたっていうのかな。やっぱりだらだらっと転がらなかったと。で6メートルぐらいのパットが残っちゃって、打ったら・・・1メートル半以上ショートしたんだよ(苦笑) もう思わず自分で、あれ?なんなんだこれ?って感じでねぇ。
だから3万5000円だって言ってるのに、出したお金は3500円でしょ?って感じだよね。それじゃ足らないよ!っていう感じ。それを西遊記友の会の人達も見てたわけだから、あっ、これが感性が鈍ったっていうやつなのかな?っていうふうに思ったかも知れないね。
(1998.12.21掲載)
なんとかいいプレーを見せたい
太平洋マスターズで思い出したけど、最終日にうちの元研修生が応援にきてたんだ。今はもう社会人になってて、ゴルフもプロの道とかそういうのはもう7、8年前にあきらめた子なんだけど、奥さんと子供連れて応援に来てたね。
そういうのがけっこうおもしろいって言ったら変なんだけど、例えば応援にきて、ずっと18ホールついてまわってくれてる人がいるわけだよね。で僕達は上がりがアウトコースだった。最終日はインコースからスタートしたからアウトコース上がりで、その中を何人も熱心に応援してくれてる人がついてるわけだね。
でやっぱり9番ホールに来た時には、それなりの数のギャラリーがそこに待ってるっていうか、そこで見ててくれるわけなんだけど、そのすぐ100メートルぐらい離れたところでは歓声があがるわけだ。
その時は8番ホールであったんだけど、その日は宮瀬君とそれから真板君と回ってて、ちょうど8番ホールで自分達がグリーンに乗ってる時に、18番ホールで歓声があがったんだ。距離にして400ヤードぐらい離れてるのかな。
あぁ、ここに来て見てる人達はあの歓声の中にいられないんだなぁと。でも自分達のプレーを見てるんだから、どうせ見るんだったらその歓声のする場面の中で見てもらいたいなぁ。でもいまこうしてここに8番にいるということは事実だよね。
18番ホールの歓声を聞きながら、8番ホールにいるというのは事実なわけだから、なんとかそこで見てる人達にいいプレーを見せたいっていう気持ちになったね。
まあ僕じゃなくて宮瀬君がバーディ取ったけどね。宮瀬君がバーディ取って拍手受けて、あぁ誰かがバーディ取れてよかったなぁっていう感じだったね。
(1998.12.22掲載)
ここをないがしろにしちゃいかんぞ!
やっぱりゴルフっていうゲームは、ほんと変っていうか、例えばサッカーにしたって野球にしたって、そのスタジアムにいれば、大きく見える小さく見えるっていう違いはあっても、基本的には同じ物を見れるわけだよね。
でもゴルフっていうのはまったく見れないっていう状況があると。それこそそこに陣取っていない限り、その一瞬は見れないよね。好きなプロを応援しにいっちゃったら、好きなプロが優勝争いしてそこにいない限り、やっぱりまったく違う物を見るってことになる。勝負っていう物を見ないで、そのプロのプレーを見るしかないわけだよね。
だからゴルフっていうスポーツというのは、プロスポーツとして考えた場合、なんかこうわびさびという言葉が合ってるかどうかわからないけど、そのわびさびっていう部分が・・・ここをないがしろにしちゃいかんぞ!っていう感じがあるね。
やっぱり1人でも応援してくれる人がいるっていうのはほんとにありがたいことだし、優勝争いを見ないで、何人か、あるいは何十人かが見てくれてる。そして、プロがんばってね、がんばってよー!とか、しっかりしてくれ!とか、そういう声援を受けてると、なんとか早くがんばらなきゃっていう気持ちになるんだよね。
まあがんばってとか言われても、本人としては一生懸命やってるんだけどね(苦笑) それを形にできないもどかしさを持ちながら回るっていうのが、なんていうかうれしくもありつらい面でもあるね。だからなんとかがんばるっていうのを、ほんとに自分の心の中では何回も何回も反復しちゃうよね。
(1998.12.23掲載)
7300ヤードのスペシャルティ
さてトミーフレンドシップだけど、来年はやっぱりバックとフロントとわけなきゃダメだね。やっぱり伊藤さんとか、女性の方はバックは無理だと思うけど、バックで回りたい人はバックで回ればいいって感じかな。
でもバックだからといってハンデを多くしてくれってのはもちろんなし。これはもうどっちをチョイスするかは、本人に選ばせればいいんじゃないかな。まあ基本的には、女性と伊藤さんたち以外はバックでやってもらいたいけどね。
東松苑の場合、インコースはいいんだ。インコースは楽なんだけど、アウトはけっこう厳しい。アウトコースをバックで行ったら厳しいと思う。みんなは知らないけど、もっともっと後ろにバックティがあるんだ。すっごいところにティーグラウンドあるんだからびっくりするよ。
スコアカードには黒ティーとして7000弱のティーが書いてあるんだけど・・・甘いね(笑) 実は隠れた7300ヤードっていうティーがあるんだ。スペシャルティーグラウンドってのが。
1つ例を言えば、2番のショートホール、第1回の時に「プロへ挑戦ホール」になってて、僕がピンにぴったりくっつけたとこ。あそこのホールのティーグラウンドの左に滝が流れてたよね。あの滝の上に次の3番ホールのティーグラウンドがあるんだ。ほんと信じられないところにティーグラウンドがあるんだよ。
だからね、バックティがどうのこうのって言ってたら、とんでもないバックティになっちゃうんだ。みんなが思ってるのは、フロントとバックティの間の、要するにミドルバックティってやつだね。
いちおう基本的なラインは、フロントとそのミドルバックティのどちらを選択してもいいということにしよう。どっちかを選択したら、18ホールずっとそれでやってもらう。で、どっちでもハンデは変えない。そういうちょっと柔軟なコンペにしてもいいよね。
(1998.12.24掲載)
西遊記のスタンス
もし仮に、西遊記ちょっと一段落しようかってことになってもイベントは残そうね。例えば3回目のTFC集まろうよっていう感じで集まるとかね。要するに西遊記がなくなったとしてもコンペをなくそうという考えはないんだ。やっぱりその縁があるものを大事にしたいしね。
この西遊記を手伝ってもらってる清水さんだって、やっぱり自分の仕事をもってて、家庭をもってて、あるいはいろんなそれ以外のファクター、要するに友人・知人、その他もろもろの自分のアフターな時間をもってて、それ以外に西遊記やるっていうのはつらいときもあると思うんだ。でも、そんなに無理してやることはないわけだから、それをちょっと休んでもいいと思うんだよね。
でもやっぱりせっかくこういうふうな形になったんだから、じゃあ3回目のTFCはどこでやろう、4回目はどこでやろう、5回目はどこでやろう、そういうのは続けていきたい。
僕としてはあんまりこの西遊記で無理をしてほしくないなっていう気持ちがあるんだ。ここって毎日毎日変わってるよね。でも毎日やるっていうのが無理だったら毎日じゃなくて2日に1回でいいし、3日で1回でもいい。
毎日変えることが、西遊記にとっていちばんいい方法だとは思わないんだ。それはどういうことかっていうと、毎日やることよりも、僕と清水さんがお互いに無理のないところでやるのがいちばん大事なことだっていうことね。
清水さんって、どっちかっていうとがんばりやだから、やっちゃうタイプなんだよね。だからそうじゃなくて、今日は休もうと思ったら休んでいいです。そのかわり明日入れよう、明後日入れようと。西遊記はそういうスタンスでいこうね。
(1998.12.25掲載)
なっかなか巡り会えない人達だよ(笑)
僕自身は西遊記が、例えば2日に1回だからつまらない、3日に1回だからつまらないよって言われたら、あっそうですか、それじゃ見なくてけっこうです、見たい人だけ見てください、アクセスしたい人だけしてください、それでけっこうですっていうスタンスでいるんだ。
だって商売じゃないもんね。そう考えなきゃ疲れちゃう。見たい人だけどうぞアクセスしてくれと。見たくない人まで見てほしいなんて思ってないんと。その姿勢は最後まで貫きたいし、やっぱりある意味では、このサイトだけは自分勝手に行きたいなと思ってるんだ。
清水さんなんかだと、コンピュータ動かすのは僕が使うよりははるかに簡単だろうけど、例えば30分いじってたら僕だともう疲れちゃうね。5分使うのもやな時があるぐらいだから。だから昨日も書いたけど、ほんと絶対に無理しないで、休みたい時は休もうね。
それからもう1つ、これは清水さんにリクエストなんだけど、ゴルフ頻繁にやろうね(笑) 友の会会長としてはそうだねぇ、西遊記のコンペまでに4回は練習ラウンドしてください。最低でも3回ね(笑)
ここで改めて感謝するけど、西遊記友の会のメンバーっていうのは変な人が多いわぁ〜(笑) これはほんとにひたすら感謝に値するね。内田さんはじめ、根本さんとか・・・変わり者と言ったら言葉が悪いけど、個性的な人が多いよね。こんなのねぇ、なっかなか巡り会えない人達だよ(笑)
そんな中で二クセ以上持ってるのが清水さんなんだよねぇ(笑) だからこれは、やっぱりありがたい出会いだったんだから、ほんとにこれは大事にしたいよね。
(1998.12.26掲載)
混ざり合うほど強くなる
今日はちょっと難しい話になっちゃうかな。なぜ人間が有性生殖を選んだか。人間がっていうか、動物達が有性生殖を選んだかっていうのは、細胞分裂で増えてく、要するに無性生殖で増えてく物っていうのをシミュレーションすると、100年経った時に、100年目の最初の段階では圧倒的に増えてくんだ。
細胞分裂で増えてく、要するにクローンだね。同じ遺伝子を持った物が増えてく、私と同じものがどんどんどんどん増えてく。それと異性を好きになって、そして性行為をして子供を作っていって、増えてく。それを比べた場合、最初は絶対に無性生殖のほうが増えていくんだって。
ところが無性生殖はウィルスに弱いんだ。なぜ人間がそういうふうに血を混ぜて子孫を残していくかっていうのは、血を混ぜて遺伝子を組み合わせることによって、そのウィルスが開けられない鍵穴を作るためなんだね。
で、たくさんのウィルスがあるわけだけど、そのウィルスも少しずつ進化してくる。でも人間もそうやって子供を作っていくことで遺伝子を半分ずつ引き継ぐ。それによって、その前のウィルスによって破壊されない生命体ができるわけだね。
当然遺伝子をもらってくわけだから、それがたくさんの民族、あるいはたくさんの遺伝子と混ざり合うことによって、ものすごい情報量を持った答ができるわけだね。だからそれがものすごくいい方向に発展する可能性っていうのは高いわけだね。要するに混ざり合えば混ざり合うほど強くなるんだね。
難しい話になっちゃったけど、こういう話って大得意というか大好きなんだ。で、これが日本の弱いところなんだけど・・・続きはまた明日(笑)
(1998.12.27掲載)
危機感がない
日本っていう国がもし少し地形的に変化していて、大陸とつながってたと考えたら、おそらくメジャーチャンピオンが出てると思う。メジャーチャンピオンか、少なくともツアーチャンピオンがたくさん出てると思うね。遥か彼方のシルクロードの道を通ってじゃないけど、やはり血の混ざり合う回数っていうか、確率っていうのが高くなるしね。
まして日本っていう国は海に囲まれてるよね。基本的に、民族的に今の世代は、昔の世代じゃなくて今の若い世代に関して言えば、危機感がないね。わかるかな、この危機感。
ちょっとまた難しい話になるけど、この危機感っていうのは、例えば第二次世界大戦が終わって、日本という国は唯一例外的に、例外的っていうか非常にまれに、国を分断されることもなく、あるいは植民地とされることもなく、あるいは外国の領土となることもなく、日本国民に返されたんだ。サンフランシスコ講和条約によって、日本っていう国は返された。戦争で敗戦国となったにも関わらず、日本の国は日本人の物になってる。国民には、戦争をやってさえも国は取られないんだっていう安心感があるわけだね。
もっとわかりやすく言えば、昔、僕たちが小さい時にはよく学生運動とかあった。みんな日本の国をよくしようと思って戦ってた。でも警官隊は発砲しないんだね。放水車なんだ。最近のここ何年かで言えば、警官が発砲した件数はだいぶ増えてる。でも今から10年ぐらい前に警官が、強盗なりの凶悪犯に対しても発砲して殺したっていうことはめったにないんだよね。むしろ警官が襲われて死ぬことはあっても。
アメリカなんか見てごらん。全部殺されちゃう。わかるかな? 周りを海に囲まれてる、よその国から侵略されるには時間がかかる、戦争で負けても国は取られなかった、アメリカが助けてくれるだろう・・・危機感がないよね。
だからそういう危機感がないところで育ったゴルファーがメジャーに挑戦しても、メジャーに行って勝てよったって、そんな簡単にはいかないんだよね。
(1998.12.28掲載)
僕のインターネット活用
今日は久しぶりにいただいたメールについてちょっと答えてみようかと思うんだけど、これは12/16にもらったhashimotoさんかな。メガネに関しては、まあ目が両目ともそうなんだけど、特に左目がドライアイで、コンタクトはダメなんです。コンタクトにしたいなと思った時期もあったんだけど、そういうことでダメだったということです。
手術なんかも考えたこともあったんだけど、まあそこまでの必要はないし、ほら、メガネは顔の一部っていうコマーシャルがあったけど、なんかトレードマークみたいになってることもあるしね。
さて、こちらも休みに入ってゆっくりインターネット見てたりするんだけど、僕が見るのはそうだねぇ、ここからリンクされてる丹地さんのページかな。向こうは向こうでリンクしてくれてるんだけどね。要するにボタン1つクリックすればそっちに入っていけるっていう感じになってるのは便利だよね。
あとはたまにトミーチャレンジのページに入っていって、キリンのビアホール入ったり、最近あの事件から保険業界が話題になってたりするから、安田生命のほうに入ってみたり・・・どうなってるのかなって。もちろん全然あの事件とは関係ないんだけど、保険ってどんなもんがあるんだろうって見たりとかね。あとは車関係を見たりするね。
ただ僕の場合、検索サイトに行ったとするでしょ、で検索っていうところに文字をインプットするじゃない。例えば何々を見たいとかいう感じで。あれがインプットできないんだよ(苦笑) だから常にリンクボタンとかからしか入ってくしかないと(苦笑) あとはYahoo!ジャパンからいろいろ見たりするぐらいかな。でもあんまり機械に強くなるよりはゴルフゴルフゴルフというほうがいいよね。
さて話は変わるけど、コンペのほうも応募がきてるようでよかったよかったと。参加資格があってまだ応募してない人は早くしといたほうがいいよ、忘れちゃうから。そうそう、伊藤さん練習しといてよぉ、ほんとに(笑) 去年教えた、あの空中を振る、ボールの頭を打つ練習をしといてください。これだけはほんとにやっといてください。当日チェックするからね(笑)
今年は明日トミーフレンドシップに向けたレッスン2を掲載して、1週間ぐらいお休みにさせてもらおうと思っています。
(1998.12.29掲載)
レッスン2…グリップをチェックしてみよう
さて昨日の予告通り、トミーフレンドシップに向けたレッスン2を。あれ? こないだレッスンで何書いたんだっけ(苦笑) あっ3番アイアンか。で次、第二弾。もう一度グリップをチェックしてみよう。ほんとはここがいちばん先だったんだけどね。1・2・3じゃなくて、2・1・3っていう順番になるかも知れないね。
まず、正面から鏡に向かって自分のグリップを写してみよう。そのグリップができたら、自分の目の前にトッププロのグリップが写ってる写真を置いて、そのグリップを作ってみよう。鏡に写してね。
ぜひ覚えてほしいのは、これは力があるない、体型に関わらず、タイガーのグリップは非常にいい。タイガー・ウッズのグリップは非常にいいね。日本で言うと、丸なんかもいいね。丸山のグリップね。だからそのへんをちょっと参考にして、グリップ作りに励んでみてください。
なぜかっていうと、体っていうのはクラブじゃないんだ。クラブも体じゃない。で、体とクラブという別々の物をつないでいるところはグリップなんだ。そのグリップっていうのがよくなればよくなるほど、クラブと体っていうのは一体化してくるわけだね。
だからトッププロのいいグリップを見ながら、自分のグリップを鏡に写しながら作るっていうことは、これは今も大事なことだけど、何年か経った時でも大事なことだね。ビギナーの人もそうだし、プロでもグリップっていうのはものすごく大事。だから順序が1・2・3が2・1・3になったって言ったけど、それはほんと関係なくて、グリップは常に注意してていいことだし、鏡に向かってグリップ作りをするっていうのはいちばんの方法だから、ぜひやってみてください。これがレッスン2です。
オン・ザ・グリーンのライブラリには、こないだのバーベキュー大会の時に撮った僕のグリップの写真があるんだけど、僕のグリップも悪くなくていいほうだから参考にできたら参考にしてもらいたいね。まあそのへんでやってみてください。
さて、これで今年のゴルフ西遊記は終わりにさせてもらいます。この後は1週間ぐらいお休みさせてもらいます。みなさんよいお年を。